こんにちは、ミソです。
今回はヒョウモントカゲモドキ(以下レオパと表記)を飼育したい、または飼育し始めたばかりの初心者の方向けの記事となります。
爬虫類飼育初心者、または興味を持ったばかりの方などがレオパに対して持つイメージとしては、世間が作ったペットとしての側面がかなり多くを占めるのではないでしょうか。
例えば「飼育がしやすい」「笑顔のようなキュートな顔」「ハンドリングも超簡単」「人工餌で飼うこともできる」「温厚で人慣れしやすい」といったようなものですね。
良い面ばかりを知って飼育スタートをしてしまうと、その後ギャップの大きさに戸惑ったりすることが沢山あります。(もちろん筆者もそうでした)
初心者が戸惑いがちなポイントは過去にいくつか記事を書いていますので、こちらからかカテゴリから「初心者向け」の項を選択してみてください。
話がそれましたが、レオパを飼育するにあたって事前知識をつけておくことはとても大事です。事前知識をつけることで、今後何かしらのトラブルが起きても知識を基に素早く正しい判断を下せる可能性も高まります。
今回はそんな温厚といわれががちなレオパは人を噛むことがあるのか、あるとしたら理由は何なのか。そしてもし噛まれてしまったときの対処法についてまとめてみましたので、何かしらの参考になれば幸いです。
レオパが噛む理由とは?
最初に言ってしまうと、いくら温厚と言われるレオパであっても、噛むときは噛みます。
レオパは一見すると鋭い牙などを持っておらず、噛まれたとしても大した事なさそうなイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。
実際のところ、レオパにはのこぎりのような細かい歯が沢山生えており、本気で噛まれた場合には流血沙汰になってしまうことがよくあります。
野生下において一度捉えた獲物を離さないように顎の力が発達しているため、レオパの噛む力自体はとても強いのです。
ではどういったときにレオパは人を噛んでしまうのか。考えられる理由をいくつか挙げてみましょう。
威嚇による攻撃的な行動で噛んでしまう
人に対し口を開けたりして威嚇をしているレオパに不用意に手を近づけると手を噛まれてしまうケースがあります。
こういった個体は人にまだ慣れていない、もしくは過去に人に対してトラウマや恐怖心が芽生えている個体によく見受けられます。
またベビー期などの警戒心が強い時期においても人に対して攻撃的な個体が時折見られます。
人に対して警戒心の強い個体に対してはなるべく丁寧な扱いを心がけ、乱暴に掴んだりレオパを驚かせてしまうような行動はしないようにしましょう。
とはいえ、CB化が著しく進んだ昨今においてはレオパが威嚇などで噛むという行動も少なくなってきています。所謂「噛む」という行動は防御反応の1つですが、基本的にレオパは噛む前の「威嚇」や「逃走」という手段をよく取るので、「威嚇から噛む」という行動自体は比較的レアケースと言えるでしょう。
餌と間違って噛んでしまう
おそらくレオパに噛まれる理由としては最も多い原因でしょう。(筆者も経験あります)
空腹状態のレオパに対して、餌を触った手などでメンテナンスやハンドリングを行おうとすると餌と誤認してしまうのが主な理由です。
空腹状態のレオパはとにかく動くものに反応してしまうので、そのようなタイミングでケージの中に手を入れてしまったりするとレオパに餌と間違えられてアタックされます。特にアルビノのような視力のあまり良くないモルフなどは所構わずアタックしてくるので要注意です。
基本的には手を噛まれたとしても「あ、違った」という感じですぐに離してくれることが多いです。逆にガッツリと噛んでくる個体は完全に餌と間違っているので流血するような怪我に繋がる恐れがあります。
対策としては、なるべくレオパが空腹状態でのメンテナンスやハンドリングを避けるしかありません。特に餌を触ったあとなどはしっかりと手を洗うことをオススメします。
発情期によって噛んでしまう
これはレオパのオスに見られる行動です。
レオパのオスは交尾のプロセスとして、メスを噛みながら交尾を行います。交尾のときは優しめに皮を噛むような個体だったり、メスに対して傷が残ってしまうレベルで激しく噛む個体と差が非常に大きいところがあります。
そんな発情期が到来しているオスをハンドリングしてしまって誤って噛まれてしまうケースがあります。先程述べた餌への誤アタックなどとは違い、レオパも興奮状態でメスを離さないように噛み付くので、飼育者が流血するような怪我をするケースが多いです。
発情期を見分けるのは少し難しいですが、オスの個体が原因不明の拒食になっていたり、人の手や指に対して尻尾をブルブルとさせるような行動が見られたら発情期を迎えている可能性があります。
レオパに噛まれたあとの対処法
レオパに噛まれてしまった場合はどうすればよいのでしょうか。レオパ自体に毒はありませんが、「爬虫類」に噛まれたと考えると少し気になってしまう方も多いかと思います。
レオパに噛まれたとしても深刻なことになることはあまりありませんが、念の為噛まれたあとの対処法などを覚えておきましょう。
基本的には傷をよく洗って消毒する
レオパ自体に毒はないので、雑菌などが入らないように傷口をよく洗って消毒するだけで大きな問題は起きにくくなります。ついでに絆創膏などで傷口をしっかり保護しておきましょう。
流血するような怪我をしたら病院へ行くことをオススメします
噛まれどころが悪かったり、ひどく流血するような大きなキズが出来た場合はなるべく医師の診療を受けることをオススメします。自己判断で様子見をしたりすると痛い目にあうことも珍しくありません。
「爬虫類に噛まれる」というケース自体が珍しいため、小さな病院よりも大きめの病院で診療を受けることが望ましいでしょう。診療される際は外科で診てもらいましょう。
最後に
爬虫類の中でも群を抜いて「ペット向き」という情報が広まっているレオパですが、決して人を噛まないというわけではありません。レオパよりも遥かにペットとしての歴史の長い犬猫ですら人を噛むことがあるので当然といえば当然でしょう。
レオパを飼育したばかりの方にとって、レオパに噛まれてしまうと非常にショックを受ける方もいるかと思います。「ストレスを与えるようなことをしてしまったのか」「飼い方が間違っているのではないか」と思うこともあるでしょう。
ですが基本的にレオパに噛まれるのは「餌と間違えて噛んでしまった」という理由が殆どだと思いますので、うっかりさんなレオパの個性だと思ってあげてください。
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