こんにちは、ミソです。
今回のテーマは『ヒョウモントカゲモドキ(以下レオパと表記)が突然無精卵を産んでしまったら?』というものです。
交尾したレオパが卵を産むのは自然の摂理、生き物の営みとして全くもって健全なことです。しかし、私が飼育している個体は特に交尾などを行わずに無精卵を産むようになってしまいました。
初めてのことだったので少し混乱しましたし、レオパの体にも目に見えて変化が出てしまったので、無精卵を産んでしまった時の状況や対策について私が行ったことなどをお伝えします。
この私の経験などが今後レオパを飼育する上での参考等になれば幸いです。
レオパが無精卵を産んでしまったら?~状況と経過~
レオパが無精卵を産んでしまったときの状況、そしてその後の経過などをまとめていきます。

卵を発見したのは2021年の12月の頭ごろだよ!
無精卵を産んだときの状況
私が飼育している個体で無精卵を産んだ個体は初めてのことでした。当然ながら交尾などは行っていないの若いメスの個体です。(この記事の個体です)
私自身ハンドリングなどはあまり行わないタイプの飼育者なので、月1回のフルメンテナンスの時に無精卵を産んでいることに気づきました。
餌などは週1で与え、給餌の際にレオパの体格などを確認していたのですが、抱卵をしている素振りや体格の変化は見て取れなかったので非常に驚いたことを覚えています。
無精卵はケージの中の砂系床材の中に埋もれて1つ、そしてウェットシェルターの中にもう1つありました。産んだ時期などは不明ですが、時期的に11月中には抱卵をしていたと思われます。
交尾したレオパは精子を体の中にストックすることができ、複数回卵を産むことができるというのは知識として知っていました。なので、その後ちょくちょくレオパの体を確認し、再び抱卵をしていることを確認して様子見をすることにしました。
その後無精卵を複数回産み、体格に変化が出てくる
その後コンスタントに1~2週間毎に無精卵を生み続け、見てわかるほどに尻尾が痩せていってしまいました。
給餌間隔を2日に1回にするようにしてましたが、脱皮のタイミング等が重なってしまい、餌を十分に与えることができなかったのが痩せた原因と思われます。おまけに脱皮不全と給餌したコオロギの吐き戻しなども重なって、個人的には焦りまくっていました。
本来は写真などを載せて状況をお伝えしたかったのですが、個体の立ち上げに必死だったので写真を撮る暇がありませんでした。
この期間を通じてレオパの産卵にはカルシウムなどの栄養を大量に消費し、体に負担を掛ける行為であることを再認識することとなりました。
産卵期間が終わった後
大体6~8個くらいの卵を産んだあたりで産卵活動は終わりました。2022年1月半ばにおいても抱卵をしている様子はありません。
一時期はどうなることかと思いましたが、現在は餌も問題なく食べており体重や体格もほぼ元通りといったところです。
レオパが無精卵を産んだときの対策
ここからは私が行った対策や出来ればやったほうが良いなと思ったことをまとめていきます。
人間もそうですが、産卵・出産といった行動は命がけの行動でもあるので、できることはやっておきたいところですね。
餌とは別にカルシウムをケージ内に設置
「産卵の際はどれくらいのカルシウムが必要なのか?」「日々与える餌と同量のダスティングで大丈夫なのか?」といった判断が個人的にはわかりませんでした。
なのでレオパが好きな時にカルシウムを摂取できるように小皿にカルシウムパウダーを入れて設置する対策をとることにしました。レオパはカルシウムが欠乏すると自主的にカルシウムを摂取しにくるので、設置して放置するだけである程度は対策できると判断した次第です。
こまめに交換するものだったので、安くて大容量な爬虫類牧場パウさんのカルシウムパウダーに助けられました。
栄養価が高く、消化に優れた餌を与える
産卵は体内の栄養を爆速で消費する行動なので、なるべく高栄養価で消化が良く吸収に優れるものを与えたほうが良いと考えました。
平たく言えば栄養価が高く、水分量が多くて消化に良い人工餌ですね。
私の個体はコオロギを4~5匹ほど与えたところ吐き戻しをしてしまったので、その後はレオパゲルやレオバイトといった栄養価が高く、消化が良さそうなものを与えていました。
ただしこれは私の個体を見て思ったことなので、普段どおりのコオロギを与えて問題がなさそうであればそのまま食べ慣れたものを与えていいと思います。
できれば産卵床を用意してあげる
抱卵しているのがわかったら念の為産卵床を用意すると良いでしょう。材料も手軽で100均で用意できるものが殆どです。
やや深めのタッパーに穴を開け、バーミキュライトや水苔を少し厚めに敷けばOKです。(誤飲防止の排水溝ネット等は不要です)
水苔タッパーシェルターの作り方とそこまで方法は変わらないので、以前書いた記事を参考にしていただければと思います。
日々の観察はこまめに
最も恐れるべきことは「卵詰まり」と言って良いでしょう。卵詰まりとはその名の通り、何らかの理由で卵を適切な形で体外に排出することができない状態のことを差します。
この状態になってしまうと目に見えて不調がわかるようになり、餌も食べられなくなるため普段と違う行動を見せたり、苦しそうな素振りが見られたら迷わず病院へ行きましょう。
無事に産卵が確認できたら素早く卵を処理します。無精卵と分かっていればティッシュなどに包んで捨ててしまいます。私はウェットシェルターに無精卵を産んでいたことに気づかず、後日カビだらけになった状態で発見したことがあるのでお気をつけください…。
未交尾のレオパが無精卵を産む原因とは?

レオパが無精卵を産む理由ってわかってるの?
原因は不明だが、交尾をしていなくとも産んでしまうことがある
過去に交尾を行って産卵経験のある個体、過去一度も交尾を行ったことがない個体問わず無精卵を産んでしまうことはあるようです。
一応条件としては「卵を産めるくらいに性成熟しているメス個体」が当てはまり、産卵行動は若い個体や年老いた個体問わず産卵行動をする可能性があるとのことです。
抱卵の兆しが見られたとしても、そのまま体内に卵が吸収されてしまうケースもあるとのことで、個体差が非常に大きいようです。
ちなみに私が飼育している個体で最も若い個体が今回無精卵を産卵しましたが、他に飼育している4~5歳のメス個体は過去1度も無精卵を産んだことはありません。
まとめ
レオパと無精卵についてのまとめは以下のようになります。
- 無精卵を産むハッキリとした原因は分かっていない
- 何度も産む個体もいれば、全く産まない個体もいる
- 産卵後は消耗しているので栄養価の高い餌を与える
- カルシウムパウダーも常備できると安心
- 発見した卵は早めに取り除く
- 日々観察し、異常が見受けられたら速やかに病院へ
飼育しているレオパが交尾もせずに突然卵を産んだら驚かれる方が殆どだと思います。
しかもSNSなどにおいてはそこそこ見たり聞いたりする行動の割に、ネットや書籍などで対処法等があまり載っていないのが困りものです。
もし無精卵を産むような場面に出くわしたらこの記事を何かしらの参考にしていただければ幸いです。
以上『ヒョウモントカゲモドキが無精卵を産んでしまったら?』のまとめでした。
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