こんにちは、ミソです。
ヒョウモントカゲモドキ(以下レオパと表記)を飼育していながら、ふと『野生のバッタとか捕獲して与えればエサ代浮くのでは?』と思ったことはありませんでしょうか。ちなみに私はあります。
爬虫類系Youtuberの方などは野生の外来種カエルや魚を捕獲し、飼育している爬虫類に給餌する動画を投稿していたりするので、なんとなく『やっていいのでは?』と思う方も多いかと思います。
実際のところ野生の昆虫を爬虫類に与えても良いのかどうか、私なりの解釈などまとめてみました。一応当ブログのメインテーマがレオパなので、虫を与える爬虫類の例としてはレオパを想定して書いてあります。
初心者の方や、爬虫類全般に興味を持ち始めた方などにありがちな疑問かと思いますので、この記事が何かしらの参考になれば幸いです。
ヒョウモントカゲモドキに野生の昆虫を与えても大丈夫?
基本的には非推奨
結論から言ってしまうと『レオパに野生の昆虫を与えるのは非推奨』です。というのは野生の昆虫を与えるメリットよりもデメリット(懸念すべきこと)が大きすぎるからです。
都心部にお住まいの方はそもそも野生の昆虫を捕獲することすら難しい環境ですし、捕まえたとしても野生の昆虫は何を食べているかわからず、寄生虫などの懸念も大きいためレオパに給餌するのはリスクがあります。
冷凍することである程度は対処することはできると思いますが、レオパ飼育においてそこまで手間をかけて野生の昆虫を与える必要性はあるのかという疑問も出てきます。
栄養価自体はそこまで変わらないとされる
野生の昆虫の給餌は非推奨ではありますが、栄養価という面だけで考えれば餌用昆虫と大きな差はないとされています。
特にイナゴのようなバッタ系は脂質が低く、高タンパクということで人間が佃煮にして食べることもあるくらいには栄養価が高いことで知られています。
とはいえやはり寄生虫などのリスクを常時抱えることになるので、栄養価が高いからといって野生昆虫を与える理由になるかと言えば難しいところです。
なんだかんだ販売されている餌用昆虫は優秀である
野生昆虫の給餌は非推奨という一言で締めてしまうのも簡単なのですが、ここで改めて販売されている餌用昆虫の強みなどについて挙げてみることにします。
低リスクで品質も良い
餌用昆虫の繁殖から餌に至るまで人間によって管理さているので、寄生虫などのリスクも非常に低いとされています。また、餌虫のサイズごとに販売されていることが多いので品質も一定かつ高水準のものが多いです。
特にコオロギなどは爬虫類の餌虫としての歴史も長く、繁殖や品質管理のノウハウもある程度確立されているので今後においても高クオリティな餌虫としての供給が期待できます。
冷凍や乾燥などタイプもさまざま
生き餌の管理が難しい場合、冷凍タイプや乾燥タイプの餌を展開しているのも販売用餌虫の大きな強みと言って良いでしょう。飼育者の好みや飼育スタイルに合わせることが出来ます。
冷凍及び乾燥昆虫餌の栄養価は活餌と比較すると多少落ちるとされていますが、サプリメントのダスティングにより誤差の範囲に収めることもできるのでデメリットはあまり気にするほどのものではありません。
まとめ
今回の記事をまとめると以下のようになります。
- 野外採取の昆虫を与えるのは非推奨
- 食べているものが分からず、寄生虫などのリスクが高い
- イナゴなどに関しては栄養価自体は高い
- 販売用餌虫は高品質かつ低リスクなのが大きな魅力
改めて考えると「そりゃそうだ」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、昨今における餌用昆虫の高品質化と生産能力向上による低価格化という企業努力の賜物だということを忘れてはいけません。
現代においては当たり前のように使うことができている餌用昆虫ですが、十数年以上前はコオロギ1匹数十円という高価格で、コオロギの他にはミルワーム程度しか餌用昆虫はなく、当然人工餌もない時代です。
それこそ野外採取した昆虫を与えるほうが遥かにコスパが良かった時代があったのも事実です。
餌虫を買ってしまったほうが楽で結局コスパも良いというのは爬虫類飼育の土台がしっかりできてきて、市場が成長しているという証なので、今後も注目していきたいですね。
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