こんにちは、ミソです。
今回は少し趣向を変えまして、『レオパに限らず、何かしらの爬虫類飼育を考えている初心者』の人向けの記事を書いてみることにします。
初めて爬虫類を飼育しようと考えている貴方は夜な夜な『爬虫類 初心者 オススメ』みたいなキーワードでGoogle検索をしまくっていることでしょう。もしかしたらそんなキーワードでこのページにアクセスしてしまった人もいるかもしれません。
この記事でも『初心者にオススメな爬虫類』を数種類ほど紹介はしますが、当記事は『なぜオススメなのか』ということにフォーカスを当てて書いております。
実際のところ、オススメされる爬虫類はそれなりにテンプレ化されているのが現実です。
つまりは、それだけテンプレ化されるだけの強い要素をそれぞれの爬虫類が持っているということですね。
この記事ではその要素について詳しく書いていくつもりです。
何かしらの参考になれば…。
初心者にオススメされやすい爬虫類が持つポイント
早速ですが、初心者にオススメとされやすい爬虫類が持つポイントについていくつか挙げてみましょう。
POINT
- 飼育者が多い。
- 病気や環境などに対してタフ。
- 性格が比較的温和で扱いやすい。
- エサの入手が容易で、餌付けしやすい。
- 設備費用が低コスト。
ざっと上げるとこんな感じでしょうか。
初心者にオススメされる爬虫類は、今挙げた要素をいくつか持っていると思ってもらって構いません。
1つ1つのポイントについてもう少し詳しく書いていきましょう。
飼育者が多い
シンプルな話ではありますが飼育者が多いということは、それだけ飼育方法がある程度確立されているということでもあります。
爬虫類を飼育する上で飼育方法が確立されているというのは大きな強みです。
偉大なる先人の飼育者たちが積み上げてきた飼育方法を我々が享受できる有り難みですね。
そして飼育者が多い爬虫類というのは大抵人気種なので「専門の飼育書」が出ていたりします。
情報が多いのはそのままメリットとなりますので、初心者の方でもスムーズに飼育をすることができるでしょう。
病気や環境などに対してタフ
世の中に低温に異常に弱かったり、逆に高温に異常に弱かったりする環境にうるさい爬虫類がいます。
環境にうるさい爬虫類は、一度状態を崩すとあっという間に落ちて(死んで)しまう場合があります。
故に、初心者にオススメされる爬虫類には「病気や環境などに対してタフ」なことが求められます。
気温の変化が比較的大きい日本の気候に対応でき、病気などにも強いタフな爬虫類は初心者に大いにオススメできる種類となります。
とはいえタフといってもあくまで「耐えられる」だけなので、初心者の方は適切な飼育環境を整えられるように努めましょう。
性格が比較的温和で扱いやすい
- 率直に凶暴な爬虫類は扱いが難しいってことですね。
- そういった爬虫類を飼育するのは一種のロマンだと思いますが、初心者の方にはおすすめしにくい要素です。
- 性格が比較的温和で、ハンドリングなども難しくない爬虫類はそれだけメンテナンスも楽になりますし、触れ合いを楽しむこともできます。
- 基本的には扱いやすいことはメリットしかないので、初心者の方にとってこの要素は結構重要かと思います。
エサの入手が容易で、餌付けしやすい
- 世の中には「変態」と言われる食性を持つ爬虫類がいます。
- ヤモリしか食べないとか、魚しか食べないとかです。基本的にヘビに多いですね。
- 気になった方は「変態ヘビ」などで検索してみましょう。
- そういった爬虫類はエサを用意するのも大変ですし、餌付けも難しいとされています。
- 初心者にオススメされる爬虫類はネットやショップで容易に入手できるコオロギやマウスで飼育できますし、種類によっては人工餌もありますので、そちらで対応できる爬虫類を選ぶと良いでしょう。
設備費用が低コスト
- 生体の値段は別として、爬虫類を飼育するための設備にも当然ながらお金が掛かります。
- 生体よりも設備のほうが高くつくのも割とザラです。
- 初心者にオススメされる爬虫類はこの設備費用が比較的低コストで済むものが多く、あまり金銭的な負担を強いられることなく飼育を始めることができます。
- トカゲなどは基本的に紫外線ライトや保温ライトなどが必要なため初期費用が高めとなりますが、ヤモリやヘビは比較的ローコストで飼育をスタートできます。
- 本当は「生体の値段が手ごろ」というのも加えようかと思ったのですが、値段高い生体でも飼育がしやすい爬虫類はいますし、値段の高い安いは人それぞれかと思いますので省せていただきました。
初心者にオススメな爬虫類 11選
以上のことを踏まえて、私がオススメする爬虫類をご紹介します。
結局のところテンプレの爬虫類+α程度のものになりますが、それだけ飼育しやすい爬虫類たちですので自信を持ってオススメします。
ヒョウモントカゲモドキ
オススメ要素 | 評価(5段階) |
飼育者が多い | ★★★★★ |
病気や環境に対してタフ | ★★★★★ |
性格が比較的温和で扱いやすい | ★★★★★ |
エサの入手が容易で餌付けしやすい | ★★★★☆ |
設備費用が低コスト | ★★★★★ |
オススメ度 | ★★★★★ |
【コメント】 別名レオパードゲッコー、縮めてレオパ。当ブログでメインに扱っている爬虫類です。 トカゲかと思いきやヤモリの仲間。ですが地上棲で壁には張り付いたりすることはできません。 爬虫類人気の火付け役でもあり、爬虫類界随一な飼育のし易さと豊富なモルフが魅力です。 上記の要素すべてを兼ね備えるスーパー爬虫類といっても過言ではないでしょう。 レオパに比べてしまうと他に挙げる爬虫類は全部難易度が上がってしまうくらいには入門種として優れています。 唯一の弱点は餌が基本的に虫なことくらいです。 |
ニシアフリカトカゲモドキ
オススメ要素 | 評価(5段階) |
飼育者が多い | ★★★★☆ |
病気や環境に対してタフ | ★★★★☆ |
性格が比較的温和で扱いやすい | ★★★★☆ |
エサの入手が容易で餌付けしやすい | ★★★★☆ |
設備費用が低コスト | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★★☆☆ |
【コメント】 近年人気がゴリゴリ上がってきているトカゲモドキです。 こちらもレオパと同じように地上姓で壁に張り付いたりすることはできません。 レオパより環境にうるさいのと、流通がWC個体がメインだったこともあって飼育難易度は高いと言われていました。 ですが、近年はCB個体が増えてきており飼育しやすい個体が増えてきた印象です。 元々陰気な性格なので個人的にはレオパよりハンドリングは楽です。 とはいえシェルターに引きこもりがちになるので、沢山動く姿を観察したい方にはちょっと向かない種ですね。 モルフも少しずつ増えてきており、今後もブリーディングが盛んに行われていく爬虫類でしょう。 |
クレステッドゲッコー
オススメ要素 | 評価(5段階) |
飼育者が多い | ★★★★★ |
病気や環境に対してタフ | ★★★★☆ |
性格が比較的温和で扱いやすい | ★★★★☆ |
エサの入手が容易で餌付けしやすい | ★★★★★ |
設備費用が低コスト | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★★★★ |
【コメント】 別名をオウカンミカドヤモリ。基本的にはクレスと縮めて呼ばれることが多いでしょうか。 ヤモリらしい特徴を備えていますが、温厚な性格でハンドリングも難しくありません。 とはいえ、油断しているとジャンプで逃げますのでハンドリングは気を抜かないようにしましょう。 クレステッドゲッコーは人工餌に餌付きやすく、人工餌のみで終生飼育をすることができます。(むしろ推奨されています) レオパほどではありませんが、モルフも数種類ありますので好みの個体を見つけてみましょう。 |
フトアゴヒゲトカゲ
オススメ要素 | 評価(5段階) |
飼育者が多い | ★★★★★ |
病気や環境に対してタフ | ★★★★★ |
性格が比較的温和で扱いやすい | ★★★★☆ |
エサの入手が容易で餌付けしやすい | ★★★★☆ |
設備費用が低コスト | ★★☆☆☆ |
オススメ度 | ★★★★★ |
【コメント】 おそらく中型トカゲの中では最も飼育者が多い爬虫類かと思います。 幼体から成体にかけて食性が変わる雑食のトカゲで、温和で扱いやすいとされています。 知能も高く、行動的なので観察していて1つ1つの行動を見ていると非常に面白いです。 またトカゲでありながらモルフが豊富で、様々な色の個体を選ぶことができるのも魅力です。 トカゲ飼育の宿命として、設備にそれなりにお金が掛かりますので設備コストはやや高めです。 とはいえ、フトアゴは人気種ですのでオールインワンセットになっている飼育セットを購入すれば少しは飼育設備代を抑えられるでしょう。 |
オニプレートトカゲ
オススメ要素 | 評価(5段階) |
飼育者が多い | ★★★☆☆ |
病気や環境に対してタフ | ★★★★★ |
性格が比較的温和で扱いやすい | ★★★☆☆ |
エサの入手が容易で餌付けしやすい | ★★★★☆ |
設備費用が低コスト | ★★☆☆☆ |
オススメ度 | ★★★☆☆ |
【コメント】 昔は手ごろな値段の中型トカゲとして沢山入荷されていたトカゲでした。 ですがここ2~3年でごっそり数が減って、最近やっとちまちま入荷するようになっているのが現状です。 飼育環境はフトアゴとほぼ一緒でOKで、餌も雑食性でよく食べます。 個体によってややバタつきがある性格の子がいるので、出来れば個体を選べるところでお迎えしたいところですね。 非常に頑強な種なので、初心者にオススメの中型トカゲです。 飼育環境も基本的にはフトアゴと変わらないので、フトアゴ向けの飼育セットなどを使っても良いでしょう。 |
ストケスイワトカゲ
オススメ要素 | 評価(5段階) |
飼育者が多い | ★★★☆☆ |
病気や環境に対してタフ | ★★★★★ |
性格が比較的温和で扱いやすい | ★★★☆☆ |
エサの入手が容易で餌付けしやすい | ★★★★☆ |
設備費用が低コスト | ★★☆☆☆ |
オススメ度 | ★★☆☆☆ |
【コメント】 別名カマボコ。 生体の値段が非常に高いのが唯一のネック。 それ以外は非常に飼いやすく、大きさも大きすぎないので60cm規格のケージで余裕をもって飼育できます。 見た目もトゲトゲが格好良く、でっぷりとした体格なので手のひらサイズでもそこそこ存在感があります。 高価なこともあってオススメするか非常に悩みましたが、値段以外は本当に優秀なのでオススメに載せることにしました。 予算が潤沢な方は是非。 |
カメレオンモドキ
オススメ要素 | 評価(5段階) |
飼育者が多い | ★★☆☆☆ |
病気や環境に対してタフ | ★★★☆☆ |
性格が比較的温和で扱いやすい | ★★★★☆ |
エサの入手が容易で餌付けしやすい | ★★★★☆ |
設備費用が低コスト | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★★☆☆ |
【コメント】 地味。 カメレオンによく似ていますが、鮮やかに色が変わることはなく、舌が伸びるわけでもありません。 ですが樹上性トカゲとしてはトップクラスに飼いやすく、人工餌への食いつきもそこそこ優秀です。 ちょっと前までは知る人ぞ知る爬虫類という存在でしたが、最近その飼育しやすさから人気がじわじわ出てきた印象です。 強い紫外線などは必要なく、極端に暖かいホットスポットなども必要ありません。 カメレオンと同じように水をたくさん飲みますので、水切れにだけ注意しましょう。 飼育本などに乏しかったのですが、2019年2月1日号のビバリウムガイドNo.84で特集されていますので興味のある方は読んでみてください。 『人とは変わった爬虫類で飼いやすい種類を探している!』という人にオススメしておきます。 |
コーンスネーク
オススメ要素 | 評価(5段階) |
飼育者が多い | ★★★★★ |
病気や環境に対してタフ | ★★★★☆ |
性格が比較的温和で扱いやすい | ★★★★★ |
エサの入手が容易で餌付けしやすい | ★★★★★ |
設備費用が低コスト | ★★★★★ |
オススメ度 | ★★★★★ |
【コメント】 ヒョウモントカゲモドキ、フトアゴヒゲトカゲと並んで爬虫類飼育の入門種として挙げられる御三家の1つ。 大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズ感と、ヘビの中では群を抜いたモルフのバリエーションで人気が高いです。 温厚な性格であまり人に飛びかかったりすることはなく、ハンドリングの難易度も低いです。 また、専門の飼育書などが発行されているので飼育に関する情報が非常に集めやすいのも魅力です。 ヘビは見た目以上に省スペースで飼育できる爬虫類なので、飼育環境作りが他の爬虫類に比べるとやや楽な部類に入ります。 |
カリフォルニアキングスネーク
オススメ要素 | 評価(5段階) |
飼育者が多い | ★★★★☆ |
病気や環境に対してタフ | ★★★★★ |
性格が比較的温和で扱いやすい | ★★★☆☆ |
エサの入手が容易で餌付けしやすい | ★★★★★ |
設備費用が低コスト | ★★★★★ |
オススメ度 | ★★★★★ |
【コメント】 白と黒のコントラストが美しく、コーンスネークと並んで飼育しやすい入門種のヘビです。 食欲の権化で、エサへの食付きが非常によく拒食知らずのヘビとしてよく知られています。 ただ食欲が強いだけあって、人の手などをエサと間違って噛み付いてくることもあるお馬鹿ちゃんな面もあります…。 とはいえ、拒食知らずというだけでヘビ飼育では大きなアドバンテージになります。 扱いに慣れてくれば然程気になるデメリットではないと思いますので、コーンスネークと比べて好みの方を選べば大丈夫でしょう。 |
ボールパイソン
オススメ要素 | 評価(5段階) |
飼育者が多い | ★★★★★ |
病気や環境に対してタフ | ★★★☆☆ |
性格が比較的温和で扱いやすい | ★★★★☆ |
エサの入手が容易で餌付けしやすい | ★★★☆☆ |
設備費用が低コスト | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★★★☆ |
【コメント】 コーンスネークやカリフォルニアキングスネークより、もう少しサイズ感が欲しいという人向け。 長さはそれほどでもありませんが、太さがあるヘビなので存在感たっぷりです。 モルフも豊富で、多く品種が作出されているので好みの柄を選べるようになっています。 ただし、上記の2種に比べるとやや神経質で繊細な性格をしています。 『ボールパイソンは拒食ありき』と言われるくらいには拒食しやすい種ですので、初めてお迎えをする場合は『ある程度育ったCBで餌食いが良い個体』を選ぶとトラブルが少ないかと思います。 値段が安いという理由でFHのベビーなどを購入するとアシストで給餌しなければならなかったりと苦労するかもしれません。 |
まとめ
今回は初心者むけの爬虫類の定義と、オススメの爬虫類についての記事でした。
アレコレと爬虫類を挙げましたが、必ず上記の爬虫類からスタートをしなければいけないというわけではありません。
初心者向けの爬虫類というのはあくまで『飼育しやすくて、あまり手のかからない』のが強みなので。
最初から「この爬虫類が飼育したい!」という種類がいるのであれば、それを優先して良いでしょう。
問題は『どれだけその爬虫類に合わせた飼育環境を構築できるか』と『自発的に生体に関する情報を集められるか』です。
自らの住宅環境などと照らし合わせて素敵な爬虫類ライフを送ってください。
もしレオパを飼育したいと思ったのであれば、当ブログで色々と情報発信していますので覗いてやってください。
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