こんにちは、ミソです。
今回のテーマは『ヒョウモントカゲモドキのダイエット』となります。
爬虫類の餌といえばコオロギかミルワームしかなかった時代と比べると、最近は高栄養価の人工餌など様々な餌が市場に出てきています。
飼育しているヒョウモントカゲモドキ(以下便宜上レオパと表記)が食べるのであれば虫すら扱わなくて済むようなありがたい時代になってきました。餌の選択肢が幅広いというのは自分の飼育スタイルに合わせて餌をチョイスすることができ、レオパの食の好みによって使い分けることもできる強みがあるわけです。
そんな食べ物のクオリティが上がってきたこの時代で懸念されるのが『レオパの肥満』という問題です。ころころとした姿は非常に可愛らしいところがあるのですが動物にとって肥満というものは自然界では基本的にあまりない状態であり、様々なリスクを抱えることになります。
この記事ではレオパが肥満になってしまう原因や、肥満になってしまったときのダイエット法についてまとめましたので、今後の飼育の参考になれば幸いです。
レオパが肥満になってしまったときのリスク
肥満のリスクってなんだろう?
人間でも肥満で良いことはあまり無いよね
突然死のリスク
レオパの死因で割と多いのが『突然死』です。前日までは元気だったのに、突然亡くなってしまって原因が思い当たらない…といったケースを時々SNSなどで見掛けることもあるかと思います。
レオパに限らず爬虫類全般で起きる事が多い突然死ですが、最も原因として考えられやすいのが『肥満』によるものということは知らない人も多いのではないでしょうか。
消費カロリーを大幅に上回る栄養を摂取し、見た目だけでなく脂肪肝といった内蔵のトラブルから血栓などにより亡くなってしまう…というケースがあります。
もちろん本当に原因不明で解剖などによっても解明することができないケースはありますが、肥満には突然死のリスクがあるということを常に頭に入れておいた方が良いことは間違いないでしょう。
レオパが太る原因とは?
レオパが太ってしまう原因にはどういったものがあるでしょうか。
個人的には定着しすぎている飼育スタイルによるものが大きいと思っています。いくつか原因と考えられるものを挙げてみます。
不適正な給餌頻度と高すぎる栄養価によるもの
レオパについてはインターネットや飼育本による『2~3日に1度の給餌』という概念が定着しており、その情報をもとに忠実に間隔を守って給餌を行っている人もいるでしょう。
レオパの状態をしっかり観察できて適正な頻度と量を与えることができれば問題はありませんが、漠然と高カロリーの餌を満腹になるまでひたすら給餌をしているとあっという間に太っていまいます。
もともとレオパは尻尾に栄養を溜め込める能力に長け、しかも低燃費な爬虫類なので意外と給餌量などは気をつける必要があります。
運動不足によるもの
先程述べた給餌頻度と高すぎる栄養価につながるものでもありますが、摂取カロリーが消費カロリーを上回ることで肥満になってしまいます。特にレオパは省スペースで飼育できることから運動不足になりやすく、ただただ餌をもらうだけの生活をしていることで肥満になりやすくなってしまします。
野生下のレオパも夜間は餌を求めて歩き回ることがあるので、広いケージはともかく狭いケージですと運動不足になりがちです。
肥満の見分けかた
体の脂肪の付き方から確認
なかなか見た目だけで判断するのも難しいですが、明らかに体に脂肪がついてダルダルな感じになっていたら肥満と判断して良いでしょう。横腹の部分や顎下、腕は太ってくるとぷっくりしてくるのでそのあたりをチェックしてみると良いかもしれません。
個人的な理想になりますが、私の目安は尻尾の太さが首よりもやや太いくらいで体つきはほっそりしていたほうが健康的な体格と感じています。
尻尾と脇ぷにを確認
尻尾の状態と脇ぷにを確認するのも大事です。個体によっては脇ぷにが全く出来ない個体や、尻尾がそこまで太くならずに脇ぷにが出来る個体もいるので、過信は禁物ですが良い目安になります。
日々飼育している個体の体重や給餌量をチェックするのも大事だよ!
レオパのダイエット方法とは?
レオパをダイエットさせるにはどういった方法があるのでしょうか。基本的には人間のダイエットとそう変わりませんが、あくまでレオパは爬虫類ですのでそれにあったダイエット方法を試してみましょう。
給餌間隔を空けるor給餌量を減らす
一番手っ取り早いのは給餌間隔を空けるか、日々与える給餌量を減らすダイエットでしょう。
成長期におけるベビー期からヤング期はともかく、アダルトサイズになれば週に1回程度の給餌量でも大丈夫です。もし2~3日に1回の給餌間隔をキープしたい場合はいつもよりも与える量を絞ってあげれば良いでしょう。
餌の量を減らしすぎて体調を崩してもいけないので、給餌量と体重をこまめに記録して徐々にダイエットさせるのが大切です。また、給餌間隔を開ける場合はカルシウム不足にならないように好きな時に舐められるようにカルシウムパウダーをケージ内に設置しておくと安心です。
運動量を増やす
部屋の中を散歩させたりして消費カロリーを増やすのも1つの手です。レプタイルボックスのような省スペースのケージではどうしても運動量が限られてしまうので、たまには広い部屋を自由に探検させてダイエットさせるのも良いでしょう。
具体的な運動量の目安などは特にありませんが、長い間散歩させてても落ち着かないかもしれないので、出来ることなら上記の給餌量の調節などと組み合わせると良いと思います。
さいごに
今回の記事のまとめとなります。
- レオパの肥満は突然死を招くことも
- 体格や尻尾、脇ぷになどで肥満をチェック
- ダイエット方法は運動量を増やしたり、給餌量・間隔の調整を
肥満が原因で起きるレオパの突然死などは正しい知識を使って飼育すればある程度は予防することが出来ます。
とはいえ、人間でもそうですが急激なダイエットによる体重の低下はレオパにも多大な負担を掛けることになるのでレオパのダイエットは辛抱強く行う必要があります。レオパは低燃費な生き物なので案外痩せにくく、計画的に体重を落とすとなると数ヶ月から年単位掛かることもザラです。(経験談)
適切な飼育によってレオパもトラブルなく長生きしてくれる可能性が高まるので、健康的な生活をさせることを心がけて楽しい爬虫類ライフを過ごしましょう!
以上、レオパの肥満とダイエットに関する記事でした。
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