こんにちは、ミソです。
今回は餌考察ということで、『ミルワームのキープ』にフォーカスを当てていきたいと思います。
家庭でキープするときの飼育環境や、ガットローディングのやり方などをご紹介します!
ミルワーム自体のメリット・デメリットや、レオパへ給餌し続けた検証記事などは個別に書いてありますので、もしよろしかったら一緒にどうぞ。
ミルワームをキープする~飼育に必要なもの~
ミルワームを飼育するのはとても簡単です。
基本的には適当な深さのあるプラケース(タッパーでも可)と床材があれば飼育することができてしまいます。
あとは掃除や床材の入れ替えの際に使うザルがあれば尚良しって感じです。
プラケース
大きさはどの程度の数のミルワームをキープするかにもよりますが、通気性の良いケースを選びましょう。蒸れが溜まるようなケージですとミルワームが全滅してとてつもない悪臭を放ちます。(経験談)
昆虫用などのプラケースならば問題ないですが、タッパーの場合は蓋をする蒸れ対策としてコバエ防止シートを輪ゴムで固定して蓋代わりにすると良いでしょう。
床材
床材はミルワームの隠れ場所、そして非常食となるので必ず必要なものになります。
ホームセンターやペットショップで売られているミルワームの床材にはふすまが使われいます。ふすまとは小麦を製粉したときにふるい分けられる糠のことです。
近場でふすまが手に入るのであれば大丈夫ですが、入手が難しい場合はパン粉を使うこともできます。出来るならば無塩のパン粉を使いたいところですが、無ければ普通のパン粉でも構いません。
他には犬猫やモルモット用のドライフードなども床材として使えますが、個人的にはコスト的に考えてパン粉が一番楽と感じました。
ザル
床材交換で、ミルワームと床材をふるい分けるときに使います。
キッチン用のものと共用してもいいですが、衛生面などで気になるようでしたら別に用意しておきましょう。
セッティングと日々のお世話
飼育用品のセッティング
セッティングと言っても選んだケースに床材とミルワームを放り込めばOKです。
床材は深くなりすぎないよう4~5cm程度に入れ、ミルワームが床材を食べて目に見えてカサが減れば交換の目安となります。よーく底の方を見ると粉状に細かくなった床材があるのでそれが増えてきたら交換しましょう。
湿気の強いところや、高温の場所は苦手なので涼しいところに置いてあげましょう。
与える餌や餌やりのタイミング
毎日餌を与えず、2日に1回くらいのタイミングで餌を与えましょう。
ミルワームは基本的に何でも食べるので、日々の料理で出た野菜くずやレオパの食べ残した冷凍コオロギやグラブパイでも良いです。
何でも食べるといいましたが、私はネギ類などの臭いの強い食べ物は与えないようにしています。小松菜のほうな葉物野菜と人参のような根菜をメインに与えています。
野菜の状態が悪くなると、ミルワームに悪影響を与えて全滅も有りえますので早めに取り除いてあげましょう。
長期保存したい場合は
旅行など、何らかの事情でミルワームを長期保存したい場合は冷蔵保存がオススメです。
ミルワームは低温下では仮死状態となり、成長をストップさせることが出来るので、むやみに成長させたくない場合や、給餌期間が空く場合は冷蔵で保存すると安心です。

逆に冷凍ミルワームを作りたいなら冷凍庫に入れるだけでOK
ミルワームを繁殖させる
ミルワームをキープしていて、しばらくするとサナギとなる個体が出てきます。
そのままサナギを餌として与えてもいいですが、繁殖させるとミルワームを自給自足できるようになるのでチャレンジするのも良いでしょう。
サナギとミルワーム幼虫を取り分ける
サナギは地表にいるので、ピンセットで別の容器に取り分けると良いでしょう。
そのままでも成虫になってくれますが、腹をすかせたミルワームの幼虫に食べられてしまうケースもあるので、確実に成虫を確保したいのであれば取り分けると安心です。
サナギ~成虫用のケースにも床材にふすまかパン粉を入れておいてください。
成虫になったら
ミルワームが成虫になったら、幼虫のときと同じように野菜を適当に放り込んでいきます。
成虫が増えるてくると繁殖行為を2~3回ほど行い、1ヶ月程度で命を全うします。
しばらくすると床材の中からミルワームがうじゃうじゃと出てくるので幼虫用のケージにまた移し替えてあげましょう。
あとはこのサイクルを繰り返すだけでミルワームを繁殖させ続けられます。
ミルワームをガットローディングする

ガットローディングって何…?

買ったものをそのまま与えちゃいけないの?
ガットローディングとは活餌に豊富に餌を与え、活餌自体の栄養価を高めてあげることです。
レオパなど爬虫類の餌として与えるのであれば、なるべくガットローディングを行ってミルワーム自体の栄養価を高めてから与えるほうが良いとされています。実際に栄養価が高まるか具体的なデータが出ているわけではないので要検証な課題ではありますが、よく肥えたミルワームは見るからに中身が詰まっているのでやらない理由もないでしょう。
飼育者の方それぞれが様々なガットローディングを行っているかと思いますが、今回は私が主に行っていたガットローディングや栄養改良の方法を書いておきます。
与える餌
野菜は基本的に小松菜と人参をメインに与えていました。
小松菜はレオパにとって望ましい栄養素であるカルシウムが高められますし、人参は日々の料理でしょっちゅう使うのでヘタなどのクズが出やすいので使ってました。
一応動物性蛋白質を与えるのも良いかと思い、余った冷凍コオロギや水で戻した煮干しなども与えていました。
2日に1回程度で食べ切れるくらいの量を入れてると、2週間くらいでミルワームがプリプリになってきます。
ガットローディングのコツは継続的にしっかり餌を与え続けることです。
ミルワームはリンとカルシウムの比率が気になりますので、カルシウムが豊富な餌は積極的に与えるようにしました。
床材の改良
ふすまやパン粉オンリーでも大丈夫なのですが、一工夫加えて床材も改良しました。
一工夫といっても、日々つかっているカルシウムのサプリメントを加える程度です。
細かく砕いたボレー粉などでも代用できます。
ミルワームはダスティングしてもいまいち粉のノリが良くないので、床材にカルシウムを混ぜ込むことでミルワームの体に少しでも粉が纏うようにしています。
さいごに
ミルワームのキープの方法やガットローディング、簡単にですが繁殖についても触れました。
私のガットローディングについては、もしかしたら当たり前のことしか書いていないかもしれません。
とはいえ、ミルワームのガットローディングはなにか特別なことをするよりもしっかり餌を与えることが大事です。
栄養価など未だに色々と言われることの多いミルワームですが、私はとても優秀な餌だと思っています。
もしミルワームをレオパの餌として採用を考えている方がいましたら、この記事が参考になれば幸いです。
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