【初心者向け】お迎えする際に気をつけておいた方が良いモルフについて【レオパ】

ヒョウモントカゲモドキ
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こんにちは、ミソです。

今回は初心者の方、若しくはこれからヒョウモントカゲモドキ(以下レオパと表記)を飼育してみたいという方向けに『お迎えする際に気をつけておいた方が良いモルフ』をテーマに記事を書いてみたいと思います。

レオパは爬虫類の中でも図抜けてモルフ(体の模様や色の種類のようなもの)の数が多いヤモリで知られ、毎年のように新しいモルフが作出されています。そんな数多くあるモルフの中でも、そのモルフ特有の特徴から初心者が飼育するときに気をつけなければいけないモルフというものが存在します。

この記事ではそういったモルフの種類や特徴についてご紹介しますので、今後お迎えする際の参考になれば幸いです。

この記事は特定のモルフの迎えを避けるべきといったことを目的としておりません。
あくまでお迎えをする際にそのモルフに対して必要最低限の知識を付けるべきという趣旨のもと執筆しております。
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気をつけるべきモルフ①~視力があまり良くないモルフ~

レオパのモルフの中でも視力が良くないモルフというものがそれなりにあります。

どんなモルフが視力が良くないのか、しっかり知識をつけておきましょう。

アルビノ系

レオパの中では定番中の定番モルフです。アルビノといっても数種類のアルビノがモルフとして存在しており、それぞれベルアルビノトレンパーアルビノレインウォーターアルビノの3種類が一般的なアルビノモルフとして市場に流通しています。

アルビノのレオパは黒色の色素が減退しているため、普通の個体よりもより光を強く感じてしまう特徴があります。そのことから餌に対する反応が鈍かったり人に慣れにくい個体が一定の割合存在するため注意が必要です。

とにかくレオパとハンドリングで触れ合いたい方などはお迎えする際にその個体の性格をよく見極めておきましょう。

逆にリューシスティックやブリザードは白系のモルフだけどそこまで視力に問題はないモルフだと言われているよ

スーパーマックスノー

レオパのモルフの中でもトップクラスに人気の高いモルフです。マックスノー同士をかけ合わせ、一定の確率で生まれるスーパー体であることから名前に『スーパー』が付きます。

真っ黒なうるうるの目が特徴的なモルフですが、アルビノほどではありませんが視力があまり良くないことでも知られています。空間把握能力があまり良くなく、ハンドリング等も怖がる個体がいることがあるとのことなので比較的個体差が大きいモルフと言えるでしょう。

エクリプス

黒目が多いモルフということでスーパーマックスノーと似ていますが、遺伝的には別物です。ソリッドアイやスネークアイといった黒目の割合部分が違うことで名称が変わります。

こちらも例に漏れず弱視の個体が存在するモルフということで注意が必要です。

アルビノ系の入ったコンボモルフ

あまりにもモルフが多いので、中々判断がつきにくいのですが、アルビノ系を用いたコンボモルフも漏れなく視力が弱いという特徴が出てきます。

すべてを挙げることは難しいですが、ポピュラーなコンボモルフをまとめておきました。

  • ディアブロブランコ
  • ブレイジングブリザード
  • ラプター
  • アプター

コンボモルフはかなりの数のモルフが掛け合わさっているものもあるので、気になるモルフがあったら掛け合わせを確認しておくと良いでしょう。

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気をつけるモルフ②~神経障害が出る可能性があるモルフ~

神経障害という言葉にピンと来る人はそこまでいないと思います。レオパの神経障害は行動に現れることが多く、くるくると旋回行動をしてしまったり、突然ひっくり返ってしまったりといった行動があらわれてきます。

一度発症してしまった神経障害は基本的に完治はしないものと捉えて良いでしょう。

エニグマ

規則性があまりなく非常に個体差が大きい表現が出ることで有名なモルフで、そのランダム性から非常に美しい模様の個体が生まれることも多々あります。

そんなエニグマはエニグマシンドロームという特徴的な神経障害を発症しやすいモルフとして知られています。頭が斜めに傾いてしまったり、足取りがおぼつかない状態で旋回行動をしてしまうといった行動が見られることが確認されています。

基本的に神経障害の分離は不可能とされており、神経障害が見られない個体も後にストレスなどから発症することもあるようです。またシンドロームを発症していない親から生まれた個体がシンドロームを発症した例もあるので、確実にシンドロームが出ない個体を作り出すのは難しいとされています。

一応エニグマシンドロームの動画を載せておきますが、人によっては刺激が強いためご注意ください。

エニグマシンドロームの動画

非常に美しい個体が出やすいモルフでコンボモルフにも積極的に用いられますが、シンドロームを発症する可能性は常についてまわります。よってお迎えをする際はシンドロームについて勉強し、もし発症してしまったらその個体に一生付き合うという覚悟をしておきましょう。

W&Y

W&YはWhite and Yellowの略称で、ヨーロッパのベラルーシで作出されたモルフです。当時は『神経障害が出なくてエニグマに似た表現になる』という情報が一般的だったため、エニグマと置き換えられる形でコンボモルフに使われるようになりました。

しかしその後W&Yでも神経障害を発症することが分かり、主に『上を向いて反り返る』『首を不規則に振る』といった症状が確認されました。

しかしW&Yはシンドロームが遺伝子と結びついているわけではなく、独立しているとされているためシンドロームが発症していない個体同士を掛け合わせることでシンドロームを分離させることができると考えられています。

ただしこの方法は何世代かに渡って交配を繰り返すことでシンドロームが出ないことを確定させていかなければならないため、時間と手間が掛かります。

そういった手間があるため、心無いブリーダーによって無作為に繁殖されたW&Yが市場に蔓延する可能性もゼロではありません。お迎えをする際は十分注意を払う必要があるでしょう。

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その他のモルフ

神経障害とは別の問題を抱えたモルフをご紹介します。

レモンフロスト

鮮やかな黄色の体色と独特な目の表現が出ることで一躍有名になったモルフです。当時は最先端のモルフだったということもあり、数百万円の価格がつくこともありました。

ですがその後一定の確率でレオパの身体に腫瘍が出来るという症状が出ることが分かり一気に値崩れが起き、多くのブリーダーが繁殖から手を引く事態となりました。

現在においても腫瘍の発生に関する原因究明が行われており、腫瘍問題を取り除く試みが世界で行われていますが未だ成功例はないようです。中には腫瘍が発生しない個体も確認されていますが、後天的に腫瘍が発生する可能性も十分にあることから常に腫瘍のリスクを抱えて飼育をする形になります。

初心者でレモンフロストをお迎えするという猛者は中々いないとは思いますが、お迎えをする際はそういったリスクを常にはらんでいるということを念頭に置いておいてください。

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さいごに

ざっくりとではありますが、気をつけるべき特徴を抱えたモルフをご紹介いたしました。

気をつけるべき特徴を色々と書きはしましたが、最終的には『欲しい個体(モルフ)をお迎えするべき』だと筆者は思います。妥協でお迎えするよりも心底惚れ込んだ個体のほうが飼育に熱も入りますし、レオパに関して知識をつけようとするやる気も芽生えるかと思います。

正直こういったモルフの話題はかなりデリケートなので、筆者も色々と表現には配慮したり文献で情報を調べて書いたつもりです。ですが、もしかしたら誤った情報を載せている可能性もあるため、その時は問い合わせから連絡していただければ幸いです。

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