こんにちは、ミソです。
今回はヒョウモントカゲモドキと温度の記事となります。(便宜上以下レオパと表記)
レオパは日本で飼育するのに非常に適した爬虫類とされています。
理由は飼育する上で初期費用が抑えられることだったり、タフであることが挙げられますが、そういった理由の中に温度にうるさくないというのがあります。
自ら体温を調節することのできない生き物である爬虫類において、温度にうるさくないのは飼育する上でとても助かります。
飼育本などを読めばパッと最適な温度がわかりますが、この記事ではレオパに最適な温度とその理由、そして適切な温度の管理方法を書いていきます。
これからレオパを飼育したい人向けに書いているので、既に飼育されている人にとっては当たり前のことばかりかもしれませんが、よろしくお付き合いください。
レオパ飼育に最適な温度と理由
ズバリ、最適な温度は25~30℃
まず結論からいいますと、レオパに最適な温度は25~30℃とされています。
温度に振れ幅があるのは、冷温部と高温部で温度勾配を作る必要があるからですね。
この温度帯であれば、大概のレオパは活発に行動し餌を食べることができます。
餌を食べるだけならば下限18℃程度でも大丈夫とされていますが、あくまで耐えられる温度と捉えていて下さい。高温すぎるのも然りです。
暑すぎるのも寒すぎるのもNGだよ
温度勾配はしっかりお願いします
餌を食べられるとはいえ、活性が低くなり消化不良を引き起こす可能性などを考えても上記の温度帯での管理が望ましいでしょう。
地域にもよりますが、日本で春秋の季節ならばパネルヒーターのみで最適な温度をキープできるでしょう。
夏は暑すぎないように気をつける必要がありますが、補助保温をしなければいけないのは冬のみなので日本の気温に合った爬虫類ということがわかるかと思います。
最適な温度の理由とは?
簡単に言うと生息地域の温度に近いからです。
レオパの故郷とも言えるパキスタン南部(カラチ)の1年間の最高・最低気温を表にしてみました。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最高気温 | 25 | 26 | 29 | 32 | 33 | 33 | 32 | 31 | 31 | 32 | 30 | 26 |
最低気温 | 13 | 14 | 19 | 23 | 26 | 27 | 27 | 26 | 25 | 22 | 18 | 14 |
最高気温と最低気温を平均的に見てみると、最適温度である25~30℃あたりに収束してくるのがわかるかと思います。
1月と12月の最低気温が13,14℃と温度帯がかなり広いです。
こういった環境で生きているからこそ、レオパはタフになっていったのでしょう。
ついでに日本(東京)の1年間の最高・最低気温も表にしてみました。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最高気温 | 10 | 10 | 13 | 18 | 23 | 25 | 29 | 31 | 27 | 21 | 17 | 12 |
最低気温 | 1 | 2 | 4 | 10 | 15 | 19 | 22 | 24 | 20 | 14 | 9 | 4 |
気温のデータは東京のものですが、少しパキスタンに近い感じがしますね。
春秋はレオパにとって心地よい程度の温度で推移しているので、お迎えをするならばこのあたりのシーズンにするとトラブルが少なくなるかもしれません。
冬場はレオパにとって極寒となりますので、やはりパネルヒーター以外の保温器具が必要になってきます。
レオパの温度を適切に管理する
温度計はしっかり用意しよう
エアコンで部屋を一括管理しているのでなければ、ケージ内に温度計をしっかりと用意したいところです。
壁に貼り付けているだけで空間の温度が分かるので、パッと見ただけで温度を把握できます。
アナログ式とデジタル式があるかと思いますが、こちらは好みで決めてしまいましょう。
余裕があれば表面温度を一瞬で測ることができる『サーモガン』を導入するとより管理が捗ります。
飼育場所である室内の温度を把握しておこう
飼育する場所の室内温度を把握しておくとトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
トラブルというのは暑すぎたり、寒すぎたりすることです。
特に真夏などは日本の住宅環境では室内温度が40℃近くになることもあります。
基本的に人間が辛いと思う温度環境は、レオパにも辛い環境であると思ってください。
温度の上がりやすい昼間などは仕事で外出していたりして把握し辛いので、注意しましょう。
夏場はエアコンでの管理も視野に
暖突や保温球で補助しやすい冬場と違い、暑すぎる夏場は対策が難しいです。
保冷剤で冷やす方法もありますが、手間がかかりますし、逆に生体を冷やすぎてしまう可能性もあります。
住宅環境などによっては、エアコンでの室内温度管理を視野にいれておきましょう。
電気代が気になるところではありますが、エアコンは付けっぱなしにすることで電気代が抑えられます。
温度も28℃設定にしておけば、古いエアコンでもない限り電気代が高くなりすぎることはないでしょう。
冬場は保温器具や温室で管理しよう
夏に比べると、冬の温度管理は専用の器具がありますのでそちらを使うと良いでしょう。
個人的なオススメ暖房器具は『暖突』です。
経済的ですし、設置のし易さだったり安全面に優れているのでとてもオススメできます。
エアコンの暖房機能で一括管理しても大丈夫なのですが、冬場は外気温との温度差が激しいので夏場に比べて電気代が高くなりがちです。
寒い地域にお住まいの方ですと、暖突などの保温器具を使っても温度が上がりきらないこともあるかと思います。
そういった場合は温室の導入を考えてみましょう。
既成品の植物用簡易温室で代用できたりしますし、メタルラックを断熱材とビニールシートで囲うことで温室を自作することもできます。
さいごに
レオパは極端な高温、または低温にならなければ飼育できてしまいます。
だからと言って温度管理が杜撰になると、少しずつ状態を崩していきます。
レオパに限らず爬虫類は状態が悪くなっても見た目はあまり変わらないので、一見では非常に気づきにくいです。むしろ気づいたときには手遅れだったパターンも決して珍しくありません。
逆を言えばレオパ飼育のミソは温度管理に尽きるといっても過言ではありません。
適切な温度をキープできていれば、多くのトラブルを防ぐことができるでしょう。
以上、ヒョウモントカゲモドキに最適な温度や管理方法の記事でした。
これからレオパを飼育しようとしている方の参考になれば幸いです。
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