こんにちは、ミソです。
今回はヒョウモントカゲモドキ(以下レオパと表記)の『飲み水』がテーマです。
突然ですがレオパの飲み水について『水道水そのままで大丈夫なのか?』、『ミネラルウォーターなどを使うべき?』『カルキ抜きは必須?』と疑問に思う方はいませんでしょうか。特に初心者の方、もしくはこれから飼育をしようと検討している方などはネット上にありとあらゆる情報が記載されいているので情報の取捨選択に悩んでいるかともいるかと思います。
また、『水入れを入れてあるけどそこから水を飲んでいる気配がない…』というような心配をしている人もいるのではないでしょうか。
この記事ではそんなレオパの飲み水問題について筆者の考えを書いていきますので、何かしらの参考になれば幸いです。
そもそもカルキとはなにか?
そもそもカルキって何なのかよくわからない!
名前は知ってるけど体に悪いものなの…?
そもそもカルキとはどういうものなのでしょうか。水道水に当たり前に含まれているもので、我々人間が飲んでも特に問題はありませんがそもそも何故カルキが水道水に含まれているのでしょうか。
カルキとは塩素のこと!
カルキとはつまり塩素のことを指します。もっと正確に言えば次亜塩素酸カルシウムでしょうか。
塩素には非常に強い殺菌力があり、これによって水道水などに雑菌や微生物といったものの増殖を防ぎ、安全な水を供給することを可能としています。
人体への影響は特になし
水道法により安全面の観点から蛇口の段階で水道水の残留塩素は0.1mg/L以上保持するように定められています。その段階で含まれる塩素の量はごくごく僅かなものなので人間が水を飲んでも大丈夫というわけです。
とはいえ地域や季節によって独特のカルキ臭や味を強く感じ取ることがあるようです。安全面に問題はありませんが、料理や飲水にするときに影響を与える(主に味と匂い)可能性はあり得るとのことです。
レオパの飲み水は水道水で大丈夫なのか?
基本的には水道水でOK!
常に水中でエラ呼吸を行う熱帯魚などは別として、レオパの飲水に水道水を直接摂取させても問題はありません。私自身すでに数年単位で水道水をレオパ用の飲水に使っていますが問題などは1度も起こっていません。
それでも気になる!という方はペットボトルやボウルなどに水道水を入れてベランダなどに起き、直射日光に数時間晒すことでカルキを抜くことができます。
カルキを抜いた水は保存に向かないので注意
そもそもカルキは殺菌のために含まれているものなので、カルキを抜いた水は雑菌や微生物などが発生しやすい状態になります。雑菌などが繁殖した水は飲料水としても雑用水にも向かないので、レオパの飲水にカルキを抜いた水を用いる場合はできるだけ毎日交換することを心がけましょう。
ミネラルウォーターは使って大丈夫?
ミネラルウォーターって安全そうだけど使って大丈夫なの?
ミネラルウォーター自体も使うことで特別問題が起こるわけではありません。レオパ自体にもミネラルは重要な栄養素になるため与えること自体に問題はないためです。
しかし、海外で比較的多く販売されている硬水のミネラルウォーターを与える際は注意した方が良いと思われます。硬水にはミネラルが豊富に含まれているため、人間には影響が少ないかもしれませんがレオパにとってはミネラルの過剰摂取につながる可能性があります。
日本で販売されているミネラルウォーターは軟水が多いので、選ぶ際は軟水をチョイスするほうが無難かと思われます。
とはいえ『硬水を与え続けることでレオパに悪い影響を与えた』という症例もほぼ聞かないので、頭の片隅に『可能性がある』という考えだけあれば大丈夫でしょう。
レオパが水入れから水を飲まない!そんなときには…
レオパが全然水を飲まない…
レオパは水を飲む頻度も量もそこまで多いわけではないので、飼育している中で水を飲んでいるシーンを見かけることは案外レアだったりします。
そんなレオパですが、個体差によって水入れの中の水を認識する個体とそうでない個体がいるため、水を設置しているのに全然水を飲んでくれない個体がいます。
そういったときのために、レオパに水分を摂取させる方法をいくつかご紹介します。
霧吹きで壁面に水滴を付けてみる
1日に1~2回ほど霧吹きで壁面に水滴を付けてあげる方法です。
水滴が壁面を垂れることによってレオパが水の動きを認識し、壁についている水滴をペロペロとなめることによって水分を摂取することができます。ケージ内の湿度を上げる効果もありますので個人的には一番オススメの方法となります。
ただし、飼育しているレオパの個体によっては霧吹きの水が直接掛かることを非常に嫌う個体もいるので、霧吹きをする際はレオパに水が直接掛かることのないようにしてあげましょう。
水分量の高い餌を使ってみる
レオパゲルやグラブパイ、ニードクリケットやレオバイトのような水分量の多い人工餌を与えて水分摂取をさせる方法です。
一般的な昆虫餌も水分は含まれていますが、人工餌と比べるとやや水分量が劣るので人工餌を食べる個体に対しては有効な方法です。
温浴をさせてみる
温浴をさせることでレオパに対して水分補給の効果が期待できます。
温浴の方法などは詳細を別の記事に書いておりますので、そちらをご覧いただければ幸いです。
ただし、温浴自体はレオパに対して大なり小なりストレスを与える処置になりますので、できれば上記の2つの方法で解決したいところです。排便などが通常であり、見るからに元気がない(皮膚が水を弾かない)レベルでない限り積極的に行う必要はないでしょう。
逆に水をあまりに飲まなくなって脱水気味になり、便秘などが続くようなレベルですと温浴をさせることで状態が上向く可能性があるでしょう。
おすすめの水入れ
特にこだわりがなければ100均の高さの低い小皿を使えば大丈夫ですが、爬虫類専用でデザイン性に優れた水皿が販売されていますので、オススメのものをご紹介します。
ジェックス ウォーターディッシュ S
有名メーカージェックスさんが出している定番の水皿です。
レプタイルボックスにも合う丁度良いサイズ感と自然の岩をイメージしたデザイン性が魅力。高さも低めで重量もそれなりにあり、レオパなどに動かされてひっくり返されにくいのも嬉しいポイント。
値段も安いのでちょっとしたアクセント付けたい場合などにもオススメ。
スドー レプタイルディッシュ S
餌皿と水皿を兼用できるスグレモノ。返しのついた形状はミルワームなどが脱走しにくい構造になっています。レオパ飼育には高さが低いSサイズが丁度良いでしょう。
陶磁器製で見た目も美しく、スタイリッシュなレイアウトに仕上がるかと思われます。餌皿としても活用できるので1個あると何かと便利です。
まとめ
レオパと水道水に関する今回の記事のまとめです。
- 基本的には水道水で問題なし!
- カルキ抜きをする場合はこまめに水の交換を
- 水を直接飲まない個体には工夫して水を摂取させよう
- 水皿は100均のものでも専用のものでもどっちでもOK
一見すると怪しげな存在であるカルキですが、雑菌の繁殖などを抑える殺菌能力に優れた頼もしい存在だったりします。カルキの存在によって安全に水道水を飲むことができるので人間の生活を支える大切なものなのです。
カルキを抜いた水やミネラルウォーターを使うことも問題ありませんが、やはり手間が増えてしまうため面倒な方は水道水を使うことをオススメします。
そんな水道水も交換をサボっていると2~3日で水がだめになってしまうので常に新鮮な水を用意してあげることを心がけましょう。
以上、『ヒョウモントカゲモドキの飲水は水道水をそのまま使って大丈夫?』の記事でした。
この記事がレオパ飼育の何かしらの参考になれば幸いです。
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