こんにちは、ヒョウモントカゲモドキ(以下レオパと表記)を飼育し始めてから100均に入り浸るようになった飼い主ことミソです。
今回は100均のアイテムを使った『水苔ウェットタッパーシェルター』の自作方法についてご紹介します。
レオパ飼育者の多くは陶器製のシェルターを採用している方が多いかと思います。デザイン性に優れ、保湿力も高く値段もお手頃なのでとても使いやすいですよね。最近は表面がつるつるとしたよりスタイリッシュなウェットシェルターも登場してきています。
~スタイリッシュなウェットシェルター例~
そんな便利すぎる陶器製のウェットシェルターなのですが、カビ対策のメンテナンスが意外に手間だったり、材質上落とすと割れやすいといった弱点があるのも事実です。
そんな弱点を補っているのが今回紹介する『水苔ウェットタッパーシェルター』となります。
デザイン性を投げ捨て機能面に特化したウェットシェルターであり、作るのもカンタンなので多くのレオパ飼育者がお世話になっています。
突発的にレオパをお迎えしたときや、陶器シェルターが割れてしまって緊急的にウェットシェルター必要になったりした時に活躍する場が多いので作り方を知っておくとイザというときに役立つかと思います。
作成方法もカンタンなのでお子様の工作にもピッタリ!
タッパーシェルター自作に必要なもの
タッパーシェルターの自作に必要なものは基本的に以下の3点です。
- タッパー
- 水苔(スポンジ等でも可)
- 排水溝ネット(鉢底ネットでも代用可能)
人によって必要なものが増えたり減ったりすることもありますが、上記の3つさえあれば問題なくタッパーシェルターを自作することができます。
タッパー
これがないと始まりません。サイズ的にはレオパが丸まって休んでいるときの2倍くらいのサイズ(面積)が確保できていれば問題はないでしょう。
タッパーの色は半透明でもなんでも大丈夫と思われます。経験則ですがレオパは隠れられていれば外から見えていようがあまり気にしないようで、外から丸見えであろうと爆睡してます。
タッパーシェルターの自作には蓋に穴を空ける加工が必要なので、出来ることなら蓋の材質がポリプロピレン製のような柔らかい素材で出来ているものをチョイスするのが望ましいでしょう。
水苔(スポンジなどでも可)
シェルター内の高湿度を維持するのに必要なものとなります。水苔は保水力が高く、比較的カビなども発生しにくいのでタッパーシェルターの湿度保持材として非常に向いています。
近場の100均で水苔が置いていない場合は抗菌機能のある食器用スポンジ(薄めで5個入になっているようなもの)などでも代用可能です。保水力こそ水苔に劣りますが汚れなどがひと目でわかりやすく、捨てるときも最後に拭き掃除に使ってから捨てられるので意外に便利です。
園芸用スポンジも保水力が非常に高く使いやすいのですが、使っていくうちにボロボロと崩れていってしまうので誤飲の原因になってしまう可能性があります。短期的ならともかく長期的な使用は個人的にはおすすめしません。
排水溝ネット(鉢底ネットでもOK)
水苔をタッパーに敷き詰めてそのまま使う方法もありますが、どうしても誤飲の可能性が残ってしまうので排水溝ネットなどに包んで誤飲防止をすると安心です。
不織布タイプとゴムのようなネットタイプがありますが、個人的には爪が引っかかりにくい不織布タイプがおすすめです。
不織布に水苔を詰めるのが面倒という方は鉢底ネットをタッパーの形に切って敷く方法もあります。ハサミでカンタンに加工することができ、いつでも洗って再利用することができます。
タッパーシェルターを作ってみる
それでは実際に水苔タッパーシェルターを作ってみましょう。
タッパーの加工
加工といっても蓋にレオパが通れる穴をカッターを使って切り抜くだけの作業です。フタ部分の1/3か1/4程度に好きな形の穴を切り抜いたらタッパーの加工は終了です。
写真のような感じに油性ペンなどで大体の切る場所を書いておきます。
市販のタッパーシェルターはきれいな丸形の穴に加工されていますが、カッターでは丸型の加工は手間ですし、ぶっちゃけ丸形だろうが三角形だろうが四角形だろうがレオパはほぼ気にせず使ってくれます。
カッターで切る性質上、切り口は結構鋭いままになっているので気になる方はヤスリで角をとってあげると良いでしょう。
蓋部分に穴を開けてレオパが気づくかどうか不安という方もいるかとは思いますが、私の経験上ではありますが、タッパーシェルターの入り口を認識しなかった個体はいなかったとだけ伝えておきます。
水苔をセッティングする
タッパーの約半分ほど埋まるまで湿らせた水苔を敷き詰めます。乾燥した水苔をタッパー一杯になるまで敷き詰め、水をしっかり含ませてからガッチリ絞ると丁度いいくらいの量になるかと思われます。
私がタッパーに水苔を詰めるときは大体8割から9割くらいまで詰めてしまいます。
その後は水苔を排水溝ネットに入れる、若しくは鉢底ネットを上にかぶせてセッティングは完了です。
突貫で作ったので仕上がりが汚いですが、できることなら排水溝ネットのたわみなどは少ない方が望ましいです。
完成
完成図はこんな感じになります。
あとはケージに水苔タッパーシェルターを設置して作業終了です。カンタンですね。
しばらくは環境になれずレオパがうろうろと徘徊するでしょうが、そのうちタッパーシェルターの中で落ち着くようになると思いますのでしばらく放置して様子を見ておきましょう。
日々のメンテナンスについて
基本的にはシェルター内の水苔が乾燥してきたら随時注水して湿度をキープするだけで大丈夫です。衛生面を気にするのであれば、数週間に1回程度のスパンで水苔を交換すると良いでしょう。
汚れても所詮タッパーなので、スポンジでガシガシと洗ってしまって大丈夫ですし耐熱性があるものならば熱湯や煮沸による消毒も可能です。
たまにシェルター内で排泄をする個体がいますが、その際は流石に水苔を直ぐに交換してあげてくださいね。
さいごに
水苔タッパーシェルターの良いところは100均で材料が直ぐに揃うので安価で量産できること。そしてカビが生えにくいので筆者のようなものぐさ放置型飼育をする人と相性が良いのが特徴です。
デザイン性はどこかに投げ捨ててしまっていますが、機能性に優れるためレプタイルボックスなどのケージをメインに使っていで、複数匹レオパを飼育している方などにオススメです。
ウェットシェルターのローテーション用や、緊急で爬虫類をお迎えしてしまったとき用の保険として家に常備してみてはいかがでしょうか。
以上、水苔タッパーシェルターの作り方でした。
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