こんにちは、相変わらず身銭を切って商品レビューをする筆者ことミソです。
レオパに限らず、爬虫類飼育者にとって回避したいトラブルのひとつとして『脱皮不全』が挙げられます。適切な温湿度を保ち、ウェットシェルターを導入することで脱皮不全が発生する確率をかなり下げることはできますが、どうしても個体差などによって脱皮不全が起きてしまうことも珍しくありません。脱皮がもともとあまり上手ではない個体などは脱皮不全に頭を悩ませがちになります。
今回レビューするZOOMEDさんが販売する『シェディングエイド』は爬虫類の脱皮を促進させ、皮膚のコンディションを整えることで将来的に脱皮不全が起こりにくくなることが期待できるようです。
同じ脱皮促進剤としてはアリオンシェッドという商品が非常に有名であり、爬虫類イベント等にも精力的に出店しているのでおなじみかもしれません。その点シェディングエイドはちょっとマイナーな商品というイメージなのですが実力は如何程のものなのでしょうか。
筆者の飼育個体に使ってみた使用感などをふまえてレビューしていきます。
シェディングエイドの概要と使用方法
シェディングエイドの概要
ヘビ、トカゲの脱皮を促進! スキンコンディショニング! 爬虫類は、成長と共に脱皮を繰り還します。その際、スムーズな脱皮を行えないと皮膚に多大なダメージを与えることになります。「シェイディング エイド」は、飼育下での脱皮を促進し、皮膚のコンディションを整え光沢を蘇らせます。スプレータイプですので、直接吹き付けてお使いいただけます。
(Amazon商品ページより引用)
シェディングエイドの使い方
【使用方法】
脱皮不全のヘビやトカゲなど生体に直接スプレーしてください。
指先でこすりつけるとより効果的です。
【予防】
・一ヶ月に一度または生体が脱皮を行う前にスプレーしてください。
・その際指先でこするとより効果的です。
・ヘビの目に対して直接スプレーしても安全です。(生体の目に無害です)
注)2ヶ月使用しても改善がみられない場合は爬虫類に精通した獣医に診察をお願いします。(レヨンベールアクアより引用)
シェディングエイドの内容量と値段
シェディングエイドの内容量は64mlの1サイズのみの展開となっています。
値段は執筆時(2021/11/25段階)にAmazonで確認したところ\1,793となっております。
アリオンシェッドとの比較
アリオンシェッドの小サイズが100mlで\2,750なので、比較するとアリオンシェッドのほうが割高のように見えますが、1mlあたりの単価はシェディングエイドが28円でアリオンシェッドが27.5円なのでコスパ的にはどちらもあまり変わりません。
アリオンシェッドの500mlサイズになると1mlあたりの単価が18円まで下がってきますが、値段も\5,500と初めて買うにはなかなか勇気のいる値段になってくるので、気になる方は小サイズで試してみると良いでしょう。
シェディングエイドの使用感などレビュー
パッケージや本体などについて
Amazonで注文したところサクッと届きました。
パッケージ自体は大きくなく、全面にグリーンパイソン(?)っぽい写真が使われています。
見た目的にはヘビ用に見えるのでヤモリやトカゲに使えるのかあやふやな印象ですが、実際のところはレオパのようなヤモリにも問題なく使えるようです。
シェディングエイド本体は手のひらサイズで場所を取ることもありません。アリオンシェッドはボタン1つでシューッと自動的に噴霧できるシステムでしたが、シェディングエイドはよくあるプッシュ式です。
裏面には効果や使い方が日本語で載っています。生体に噴霧して使うという方法なので生体の目に掛かっても安心な素材で出来ているようです。当たり前といえば当たり前ですが、生体へ悪影響があると心配なのでこういった文言があるだけでちょっと安心できますね。
実際に使ってみた感想など
ちょうど検証個体が体が白くなってきて脱皮のタイミングとなったので、シェディングエイドを5プッシュほど吹きかけて指で体に馴染ませて様子を見てみました。
この後にも述べますが、ちょっと脱皮不全気味の個体で急いでいたのもあって写真は取り忘れています…。
シェディングエイドを使用した個体について
私の飼育個体の1匹が謎の無精卵爆産モードに入り、元々脱皮がそこまで上手ではない個体だったのも相まって脱皮不全がここしばらく続くようになってしまいました。
時期が冬場で、温室でのヒーター管理ということもあり乾燥しやすい環境だったのもふまえシェディングエイドを使って脱皮不全の解消と予防を行うことを決めました。
若干のカメムシ臭が気になるが不快ではない
スプレーをプッシュしてみると独特のカメムシ臭が印象的でした。とはいえそこまでキツイというわけでもないので特にカメムシ臭が苦手という人でもなければ問題ないでしょう。
脱皮残りなどは無くスルリと脱いでくれた
スプレーを吹きかけると液体がレオパの体に浸透するようで、皮膚に光沢のようなものが見えました。基本的にレオパの体は水を弾くので、体に浸透していく様子を見るのは非常に新鮮で興味深いものでした。
レオパにシェディングエイドを吹きかけてから2~3日後に脱皮を行ったのを確認できました。特に脱ぎ残しなどもなくキレイに脱皮を完了してくれたので一安心でした。
『これがシェディングエイドの効果なのか?』と言われるとなんとも断言はしにくいのですが、ここ最近2連続で脱皮不全だった個体がキレイに脱皮してくれたので効果があったと信じたいところです。
継続的に使用することで予防にもつながるようなので、しばらくはシェディングエイドを使って脱皮の様子を見ていきたいと思います。
水を嫌がる個体には工夫が必要かも
霧吹きする際などに体に水が掛かるのを極端に嫌がる個体もいるかと思います。そういった個体にシェディングエイドを吹きかけると多大なストレスを掛けることになってしまうので、使う際は工夫をしたほうが良いと思われます。
シェディングエイドは最終的に皮膚に指で塗りこむことが推奨されているので、手のひらなどに予めシェディングエイドを溜めておいて直接レオパに馴染ませたりすると良いと思います。
レオパの指先などにしっかり浸透させたい場合は、小さなケース等にシェディングエイドを予めしっかり噴霧して、そこをレオパに歩いてもらう方法なども良いでしょう。
スプレーが苦手な個体でもかなり遠目から吹きかけることで気にしなくなる個体などもいるので色々と試してみましょう。
さいごに
個人的にはシェディングエイドを使ってすぐに効果が感じられたので良い商品だなと思いました。
タイミングや温湿度管理、たまたま検証個体が脱皮にやる気があったなどの理由もあるかと思いますが、シェディングエイドを使ったことで最近の悩みが解消されたので効果があったと信じたいです。
これからも脱皮前などに関係なく継続的に数日ごとにシェディングエイドを使って脱皮がスムーズにいくか検証していきたいと思います。その際は追記で随時記事を更新していきます。
同じ脱皮促進剤のアリオンシェッドと比較すると、シェディングエイドは価格が抑えめなので初めて脱皮促進剤を使ってみようとする方にはオススメしておきます。
ほぼ同時期にアリオンシェッドの方も購入したので、そのうちアリオンシェッドのレビュー記事も書く予定ですのでアリオンシェッドとの比較がご希望の方がいましたら少々お待ちいただければと思います。
以上、シェディングエイドのレビュー記事でした。
この記事がレオパ飼育の何かしらの参考になれば幸いです。
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