こんにちは、ミソです。
今回は初心者の方が迷いがちな疑問である『パネルヒーターを敷く場所』にフォーカスを当ててみたいと思います。
パネルヒーターはヒョウモントカゲモドキ(以下レオパと表記)を飼育する上で欠かせない飼育用品です。飼育本やインターネットを見てみてもパネルヒーターを不要とするサイトや本は中々見掛けないくらいには重要なアイテムなわけです。
そんなパネルヒーターなのですが、意外にも飼育ケージのどのあたりに敷けば良いのかしっかり教えてくれるサイトや本は少なかったりします。漠然とケージの下に敷けばOKと書いているものも多いのではないでしょうか。
『具体的にパネルヒーターを敷くべき場所はあるのか?』『むしろ置くべきではない場所などはあるのか?』といった初心者の方が抱きがちな疑問について回答しながらパネルヒーターの置き方についてまとめてみました。
パネルヒーターはどこに敷く?
できるならシェルターから遠いところがオススメ
個体にも好みがあるので、一概に「ここにパネルヒーターを敷くのがベスト!」とは中々言えないのですが、個人的には「シェルターから遠いところ」にパネルヒーターを敷くことをオススメします。
理由として考えられるものはいくつかありますが、まずレオパにとってシェルターは最も安心できるところ、つまり最も長い時間を過ごす場所です。よって、パネルヒーターによって常に加温させるような環境は避けたほうが良いと考えます。
体温を上げる理由は基本的に食後などに活性を上げて消化を促進するためなどに行われるので、シェルターのような落ち着く場所にホットスポットを作るのは避けたほうが無難と言えるでしょう。
またもう1つの理由として、多くのレオパ飼育者の方はウェットシェルターを導入しているかと思います。ウェットシェルター直下にパネルヒーターを敷くとケージ内の湿度が上がりすぎる恐れがあり、それもまたレオパにとってはあまり良くない環境ですので控えるべきと考えます。同時にウェットシェルターの水分も蒸発していきますので、管理をサボると脱皮不全が起こる原因にもなります。
パネルヒーターを敷く範囲
多くの飼育本やインターネットにも載っているかと思いますが、パネルヒーターを敷く範囲として目安になるのが「ケージの1/3程度の範囲」となります。レプタイルボックスなどであればピタリ適温1号のサイズで大丈夫かと思います。お使いのケージのサイズによってパネルヒーターのサイズを決めていただければと思います。
パネルヒーターはケージ全体の保温の底上げにも一役買っています。ヒーターを敷く範囲が狭すぎればケージ全体の温度が下がり、敷く範囲が広すぎれば加温のし過ぎで温度勾配がうまく出来なくなるので丁度いい塩梅というのが「ケージの1/3程度」の範囲というわけです。
パネルヒーターの上にずっといる個体の場合
ウェットシェルターよりもパネルヒーターの上にずっといる個体は、個体の好みという判断を下すよりもまずケージ内の温度を確認してみましょう。特に冬場に多いケースですが、ケージ内の温度が下がりすぎていてパネルヒーターが敷いてある部分でしか適切な温度が保たれていない可能性があります。
温度の低いとされるウェットシェルター部分の温度はなるべく24~26℃程度の温度は確保しておきたいところです。冬場などでずっとパネルヒーターの上にレオパがいる場合は温度管理を今一度見直してみましょう。
さいごに
かなり短い記事になってしまいましたが、レオパ飼育におけるパネルヒーターの敷く場所について書いてみました。初心者の方の飼育の参考になれば幸いです。
レオパは人間と違って変温動物ですので、ホットスポットとクールスポットを用意してあげるのが非常に重要になってきます。とはいいつつ暖かすぎたり、冷たすぎても良くないというのがレオパに限らず爬虫類飼育の難しいところです。温湿度計などは必ずケージ内に設置しておくことをオススメします。
よりピンポイントに温度を調べたい場合は赤外線で温度を調べるサーモガンなどが便利ですので、基になる方は導入を考えてみては如何でしょうか。
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