【レオパ】マウスロットはどういうトラブル?症状と対処法【ヒョウモントカゲモドキ】

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ヒョウモントカゲモドキ(以下便宜上レオパと表記)を飼育していて起こるトラブルの一つに「マウスロット」と呼ばれるものがあります。蛇などでは比較的ポピュラーなトラブルですが、レオパ飼育においては聞き馴染みの薄い人も多いかもしれません。

今回はそんなマウスロットについて、原因や対処法をご紹介していきます。もし「レオパがマウスロットになってしまった!」と検索などでこの記事にたどり着いた方には私が実際に行った対処法についても一応書いてありますので、目次からその項に飛んでいただければと思います。(一応自己責任となりますのでご注意ください)

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マウスロットとは?

マウスロットは人間における「口内炎」のような症状のことを指します。原因は後述しますが主に外的要因、または精神的な要因によって引き起こされます。人間であれば数日で自然治癒してしまうことから大したトラブルでないと考える人もいらっしゃるかもしれません。ですが爬虫類にとっては危険なトラブルであり、重症化すれば命にかかわるトラブルに発展することもあります。

マウスロットになる原因とは?

マウスロットになる原因は様々です。例えば、給餌の際にピンセットで誤って口内を傷つけてしまったり、餌となる昆虫の足の棘が口内を傷つけてしまうことが原因としてよく挙げられます。また、外傷以外にも極端に大きなストレスや栄養不良時にもマウスロットになる可能性があるとされています。

マウスロットの症状は?

外見的な症状としてよく挙げられるのが以下の症状です。

  • 口内が赤く腫れる
  • 口内に白または淡黄色の膿が発生する症状が見られます。

膿が発生した発展形として、膿が乾燥してかさぶた状に変化し正常な咬合を阻害するような症状もあります。外見以外の症状として、マウスロットが重症化すると食欲不振が見られることもあります。軽症であればさほど食欲に変化は見られません。マウスロットの重症化が進行すると細菌感染により腫瘍が形成されることがあり、症状がさらに悪化すると敗血症などを引き起こす可能性もあります。

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マウスロットの対処法

まず第一に動物病院の受診を考える

非常に軽度の症状ならともかく、膿が大量に出ていたり食欲不振になっているようであれば早期に動物病院へ連れて行きましょう。この場合は素人がどうにかできる状況ではなく、専門の獣医師による対処に任せたほうが安心です。病院では口内の清掃および殺菌、そして抗生物質などの投与といった対処がメインとなるでしょう。基本的に内服する抗生物質などは市販されていないので、確実な対処を行いたい場合は迷わず病院へ行きましょう。

自宅での対処法

あくまで応急処置になりますので、行う際は自己責任でお願い致します。

筆者の個体が軽いマウスロットになってしまったときの経緯や、自宅で行った対処法を一応書いておきます。筆者の個体はこの対処でほぼ完治しましたが、やはり素人の行為となりますので、改善が見られないようであれば速やかに動物病院に連れて行ってあげてください。

マウスロット発見の経緯と対処

ある日、給餌を行おうとした際に飼育個体の口唇部にかさぶたのようなものを発見しました。ピンセットで取り除いてみると膿が固まったようなものであると認識し、その時点でマウスロットであることを疑いました。給餌のタイミングだったため、その後口内に他に膿がないことを確認しおそらく症状は軽度であると判断。このとき、膿がかさぶたのようになっていたからか、正常な咬合ができていなかったらしく、口唇部の上唇が若干歪んでしまっていました。原因に全く心当たりがなかったのですが、おそらく給餌の際にピンセットまたは餌の冷凍コオロギによって口内が傷ついてしまったのかもしれません。

その後の対処は以下の通りとなります。

  • 傷ついた部分(かさぶたがあった箇所)にに10倍程度に薄めたイソジンを綿棒を使って塗布
  • 細菌感染を防ぐためにケージを丸洗い
  • 床材を砂系のものからキッチンペーパーへ変更(砂系床材の誤飲による怪我防止)
  • ウェットシェルターを隔日で熱湯消毒
  • 餌を昆虫系からレオパゲルのようなあまり噛まなくて良いものへ変更

イソジンの使用理由としては主に口内の殺菌目的です。患部へのイソジン塗布は1日おきに2週間程度行い、その間は普通に給餌なども行いました。餌をしっかり噛む行為によるウスロット再発の可能性を考え、餌はレオパゲルを主に与えていました。(給餌間隔は1週間ほど空けてあります)

その後1ヶ月ほど再発がないことを確認し完治と判断しました。

 

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さいごに

今回はマウスロットの症状と対処法について書いてみました。飼育の容易さ、トラブルの少なさにより絶大な人気を誇るレオパですが、全くのトラブルゼロで終生飼育するというのはなかなか難しいところです。特にマウスロットは全く原因に心当たりがないこともあるので注意が必要です。

個人的な見解ですと、レオパのなかでもアルビノのような視力があまり良くない個体は捕食が下手なことが多く、誤ってピンセットにアタックしてしまったり壁や床に激突してしまうことがあるのでマウスロットになりやすい傾向はあるかもしれません。

もしマウスロットになってしまった場合、軽症ならば自宅で一時的な対処を行って様子見することもできますが、素直に病院に行く判断ができるようになっておくことが一番大事です。そのためにも家の近所で爬虫類を診療してくれる病院をピックアップしておくといざというときに役立つことでしょう。

以上、ヒョウモントカゲモドキのマウスロットについてでした。

 

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