ヒョウモントカゲモドキの遺伝をざっくりと説明するよ!

ヒョウモントカゲモドキ
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こんにちは、ミソです。

今回は『ヒョウモントカゲモドキの遺伝』についてざっくりと説明します。

ざっくりと表現したのは、しっかり書こうとするとえげつないボリュームになってしまうからです。

どんな遺伝の仕方があるのか、基本的なことを書いていきますよ。

コンボモルフとか自分も良く分かってないですし、圧倒的に面倒くさくなるので、しばらくは書かないかもです・・・。

あくまで私の言葉で書いていますので、遺伝学的に正しい表現ではないかもしれないのはご了承ください。

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基本的な遺伝の知識

遺伝とは

遺伝とは親から子へ何らかの特性が受け継がれる現象を言います。

分かりやすい遺伝の例を挙げるとしたら血液型でしょうか。

親から子へ伝わる性質を遺伝形質と呼び、遺伝形質の元となる因子が遺伝子です。

遺伝子は2対で1セット

まず遺伝子というのは2対で1セットであることを覚えておきましょう。

A/A、B/B、C/Cみたいな感じですね。

この遺伝子の組み合わせによって色々と変化が起きてくるわけです。

子供は基本的に親から遺伝子を1つずつランダムで受け継ぎます。

だから子供の血液型は親の血液型で決まるわけですね。

となると、何がどういう組み合わせになったらA型になったりO型になったりするのか?

 

ここで優性遺伝とか劣性遺伝の話が出てきます。

優性遺伝と劣性遺伝

また後でレオパのモルフを例に挙げて説明しますが、ここでは血液型を例にしてみましょう。(分かりやすいので)

まずA型B型優性遺伝と呼ばれ、O型は劣性遺伝となります。

別に遺伝子が優れているとか、劣っているとかではなく組み合わせの仕方を指す言葉と捉えていてください。

先ほど遺伝子は2対で1セットといいましたが、優性遺伝は1つでも遺伝子があれば発現するんです。

逆に劣性遺伝は2対が同じ遺伝子じゃないと発現しません。

例を挙げてみましょう。まずA型の遺伝子をA、O型の遺伝子をOと仮定しますね。

母親がA/Aの遺伝子を持ち、父親がA/Oの遺伝子を持っていたとしましょう。

この場合、子供にO型は生まれず、全てA型になります。

この例のとき、子供の遺伝子は「A/A」か「A/O」になる組み合わせしかありません。

O型は「O/O」じゃないと発現しないので、この例ではO型は生まれないんです。

O型の子供が生まれてくるには母親が「O/O」もしくは「A/O」の遺伝子でなければいけないというわけです。

ちなみに、「A/O」のような結合で、隠れて発現しない遺伝子(Oのこと)を持っていることをヘテロ結合(略してヘテロ)と呼びます。

ヘテロはレオパのモルフでしょっちゅう聞くフレーズなので覚えておきましょう。

A/A」のような結合はホモ結合と呼ばれます。

共優性遺伝

「じゃあAB型はどうなるの?」という疑問が出てきた方もいるでしょう。

A型の遺伝子もB型の遺伝子も優性遺伝であることは先ほども説明しました。

どちらも1つでも遺伝子があれば発現するので、AB型は両方の性質が発現されることになります。

A/B」という組み合わせはどちらも打ち消されることはありません。

ややこしいですね。

番外編 多因性遺伝

ポリジェネティックとも言いますね。

こればっかりは血液型では例えられないので、ざっくり言うと「選別交配」です。

似た特徴同士を掛け合わせて、より強い特徴を出すんです。

基本的に外の血を入れると特徴が出なくなっちゃうので、同じ血筋による近親交配(インブリード)になります。

レオパで言えばハイイエローですね。

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レオパのモルフで当てはめてみよう

優性遺伝と劣性遺伝、さらに共優性遺伝に多因性遺伝と色々書いたので、ここでレオパのモルフがどんな遺伝なのか当てはめてみましょう。

優性遺伝のモルフ

レオパだとエニグマやW&Y(ホワイト&イエロー)、話題のレモンフロスト等が優性遺伝に当てはまります。

例えば、エニグマとノーマルを掛けると50%の確率でエニグマorノーマルが出ます。

エニグマ×ノーマル「E/n」×「n/n」→「n/n」か「E/n」

(Eがエニグマの遺伝子、nがノーマルの遺伝子)

この図を見た時、

「エニグマがホモ結合だったら100%エニグマが出るのでは?」

って思う方もいそうですが、エニグマはホモ結合(要はE/E)すると致死遺伝となって孵化しないので基本的に「E/n」になります。

W&Yについては、未だに優性なのか多因子なのか議論されてるようです。

優性遺伝は何かしらと交配しても、とりあえずそのモルフの影響が出るので、使い勝手が良く一気に広がりますね。

◯◯エニグマとか◯◯W&Yとかしょっちゅう聞きますよね。

劣性遺伝のモルフ

アルビノとかブリザードのモルフが劣性遺伝となります。

アルビノとハイイエローを交配させたら、基本的にハイイエローしか出ないのはもうなんとなく分かると思います。

アルビノのような劣性遺伝はホモ結合しないとモルフが発現しないからですね。

ただこの掛け合わせをすると、生まれてきたハイイエローは隠れたアルビノの遺伝子を持っています。

こういった隠れたアルビノの遺伝子を持ったハイイエローは、ハイイエローヘテロアルビノと呼ばれます。(ヘテロはhetと表記されることが多い)

このヘテロアルビノとアルビノを掛けたら50%でアルビノとヘテロアルビノが出ます。

ヘテロアルビノ×アルビノA/a」×「a/a」→50%「a/a」、50%「A/a」 (Aはノーマル遺伝子、aはアルビノ遺伝子)

ちなみにアルビノ同士なら100%アルビノが生まれます。

アルビノ同士a/a」×「a/a」→「a/a」のみ生まれる (aはアルビノ遺伝子)

ヘテロ同士ですと、25%ずつの確率でアルビノとノーマルが出て、50%の確率でヘテロが生まれます。

ヘテロ同士の交配A/a」×「A/a」→25%で「a/a」、25%で「A/A」、50%で「A/a」が生まれる (Aがノーマル aがアルビノの遺伝子)

ただし、この場合ですとヘテロとノーマルは基本的に見た目が一緒なので、どれがヘテロなのか検証するには繁殖に使ってみないと分かりません。

共優性遺伝のモルフ

優性モルフ同士を掛け合わせると25%の確率でスーパー体が生まれるものです。

ジャイアントやマックスノーがこれに当てはまりますね。

マックスノー×マックスノーの場合「A/n」×「A/n」→25%で「A/A」、25%で「n/n」、50%で「A/n」が生まれる。 (Aがマックスノーの遺伝子、nがノーマルの遺伝子)

この場合、「A/A」がスーパーマックスノーとして発現する。

スーパーマックスノー同士をかけ合わせれば、100%スーパーマックスノーが生まれます。

スーパーマックスノーは柄がよりモノトーンに近くなり、目が真っ黒になる特徴が出ます。

ジャイアントのスーパー体はより大きくなる遺伝子を持った「スーパージャイアント」になります。(柄は特に変化なし)

多因性遺伝のモルフ

先ほども述べましたが、ハイイエローやタンジェリンといった色などの特徴を強めたモルフが当てはまります。

時間こそかかりますが、オリジナルモルフが作りやすいので各ブリーダーがつけた独自の名前を持つモルフが多いです。

また、タンジェリン系で「スーパーハイポタンジェリン」というモルフがありますが、このスーパーの意味は「すごい」という意味で、共優性なわけではないので注意。

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まとめ

このほかにもまだ目のモルフだったり、コンボモルフとか色々あるんですが、とりあえずはここまで。

気が向いたらコンボモルフとかも書いてみます。(いつになるやら)

繁殖に興味を持った時点で遺伝の話が絡んできちゃうので、基礎的な部分だけでも知っておくと良いかと思います。

遺伝に関する知識をしっかりつければ、自分オリジナルのモルフを作り出すことも夢ではないでしょう!

ではでは。

 

コメント

  1. aile より:

    遺伝子ら少し気になってはしましたが手をつけられない部分でした。
    とても分かりやすく助かりました。

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