こんにちは、ミソです。
今回は『ヒョウモントカゲモドキ(以下レオパと表記)のトラブルと病気』について書いていきます。
レオパを飼育していると、おそらく何度かは悩みやトラブルに見舞われるかと思います。
レオパは非常に丈夫な生き物ですが、トラブルや病気を全くしないというわけではないのです。
素早く判断して病院へ連れて行くのが一番良いのですが、そもそもレオパにはどんなトラブルや病気があるのか、ある程度でも知識を付けておくとトラブル解決の手助けになるでしょう。
そもそものトラブルの知識が分かっていれば、日々の観察や管理である程度は予防ができるはずです。
気をつけたいヒョウモントカゲモドキのトラブルと病気
クル病
クル病はレオパに限らず、人にも起こりえる病気です。
クル病になってしまうと、手足や背骨、アゴの骨などが変形してしまう症状が出ます。
症状が重い場合には最終的に死にいたる可能性もあります。
主な原因はカルシウムの不足とされ、成長期や産卵を控えたメスは多くのカルシウムを必要とするため、クル病に罹りやすいといわれています。
1度骨が変形してしまうと、たとえカルシウムをきちんと摂取するようになっても骨が元に戻ることはありません。ですのでクル病にならないように予防をすることが大切です。
対策と予防基本的に日々の給餌でダスティングを欠かさないようにすれば予防はできます。
もしくは小皿にカルシウムを入れて置いておけば、レオパは自ら不足分のカルシウムを摂取しにきますのでこちらも予防となります。
クリプトスポリジウム感染症
縮めてクリプトと呼ばれることが多い感染症です。
症状としては、下痢や嘔吐、さらに餌を普通に食べていても一向に太らず、むしろどんどん痩せていきます。
クリプトは寄生虫によって引き起こされる感染症で、レオパ飼育者にとっては最も恐ろしい感染症かもしれません。
というのも、クリプトは非常に致死率が高く、糞や水を通じて他の個体に感染する可能性もあるからです。
実際にブリーダーが所持していた多数のレオパがクリプトによって全滅した例もあるようです。
さらに特効薬などもまだ開発されていないので、治療する術が殆どないとされています。
対策と予防今現在飼育しているレオパがクリプトに罹っていなければさほど心配する必要はありません。
クリプトに罹るのは、新しくお迎えした子がクリプトを持っていて、そこから広まるケースが多いです。
ですので、新しい子をお迎えするときは信頼のおけるショップやブリーダーから購入し、疑わしいと思ったら直ぐに他の個体と離して隔離しましょう。
できれば隔離した個体は速やかに病院へ連れていき、診断を受けさせてあげましょう。
脱皮不全
レオパを飼育していて一番なりやすいのが脱皮不全かもしれません。
レオパは脱皮をする生き物です。
脱皮不全とは、脱皮をする際に皮がうまく剥がれず、指先などに皮が残ってしまう症状を指します。
原因としてはほとんどの場合が湿度不足です。(脱皮がヘタクソな個体でも起こりえます)
指先などに皮が残ってしまうと、そこの部分が壊死してしまったり、レオパが無理に皮を剥ごうとして指先を口で切ってしまったりします。
朝起きたらケージが血まみれだった…なんてことがたまにあるようです。
こちらはもっと詳しく記事を書きましたので、よろしければ御覧ください。
対策と予防ウェットシェルターと、脱皮前に霧吹きなどで湿度を上げれば基本的には大丈夫なはずです。
もし脱皮不全になってしまったら温浴などで優しく脱皮を手伝ってあげましょう。
脱ヘミペニス
交尾後にオスの露出したヘミペニスが元に戻らない症状です。
普通は交尾後に縮んで元に戻るのですが、露出したまま元に戻らないケースがあるようです。
数日放置すると自然も戻ることもあるようですが、それでも元に戻らなければ動物病院へ連れて行きましょう。
腸閉塞
普段の餌や、床材などを誤飲したものが体外に排出されずに腸に詰まってしまう症状です。
食欲の低下や、腹部が膨れている割にフンが出ないなどの症状が出てきたら腸閉塞を疑いましょう。
飼育温度が低いのが原因だったりもするので、ケージ内の温度はこまめにチェックしておくと良いです。
対策と予防動物病院に行けばレントゲンなどで原因を探ってもらえます。
消化不良などが腸閉塞を招いたりするので、温度管理をしっかりやりましょう。
砂系などの床材の誤飲が多いようであれば、キッチンペーパーに交換するのもアリです。
マウスロット
マウスロットとは細菌性の口内炎です。
口を半開きになったり、チーズ状の膿が見られるようになったらマウスロットを疑いましょう。
不衛生な環境であったり、餌を食べるときになんらかの原因で口内を傷つけたときに発症し、食欲が低下します。
対策と予防レオパのケージは清潔に保ちましょう。
マウスロットになった場合は、素人にやれることは少ないので速やかに動物病院へ行くべきです。
細菌性なので、マウスロットになった個体は他の個体への感染を防ぐ為に隔離しておきましょう。
まとめ
外的要因もあれば、飼育者の不手際によるトラブルもあります。
どれも知識があればそれなりに対策と予防ができるので、日々の飼育で気をつけていきましょう。
疑わしいことが起きればとりあえず動物病院へ行くのが一番です。
もしものときのために、自宅から近い爬虫類を診てくれる病院を探しておきましょう。
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