こんにちは、ミソです。
前にヒョウモントカゲモドキの主なトラブルについて記事を書きましたが、今回はヒョウモントカゲモドキの拒食とその対策にフォーカスを当てて書いていきます。
ヒョウモントカゲモドキの拒食は飼育者にとって1度は経験するトラブルだと思いますので、原因と対策の知識をつけてイザという時に慌てないようにしましょう!
ヒョウモントカゲモドキの拒食
拒食とは
そもそも「拒食」とは読んで時の如く、ヒョウモントカゲモドキ(以下レオパと表記します)が餌を食べなくなってしまうことです。人間ならばお腹が空くと当然ご飯を食べたくなるのですが、レオパが拒食をしてしまうと最悪の場合死に至るケースがあります。(かなり稀ですが)
理由は非常に様々で、特定できる場合もあれば特に理由なく拒食をしたりするので飼い主にとって頭を悩ませがちなトラブルと言えるでしょう。
いつから拒食と判断する?
一般的には2週間~1ヶ月ほど餌を食べない場合に拒食と判断されています。人によっては2~3ヶ月ほど様子を見る方もいるようですが、概ね1ヶ月ほど餌に対して興味をしめさず、食べることもなければ拒食と判断して良いでしょう。
拒食の原因と対策
レオパがもし拒食してしまった場合は、まず落ち着いて原因を特定するのが大切です。
原因となりうるものは非常に多く、特定するのは大変かもしれませんがごくごく単純なものもありますのですぐに対応できるものは対策しちゃいましょう。
では、レオパの拒食でよくある原因とその対策を挙げていきましょう。
温度が適切ではない
レオパは変温動物ですので、自ら体温を調節することができません。
温度によって活性が大きく変わり、食欲もそれに伴うので適切な温度管理ができていない場合にレオパが拒食を起こす可能性があります。
拒食の原因としてはかなりありがちなパターンなので、適切な温度にするだけで拒食が治るケースもよくあります。
一般的に18℃以上の温度があればレオパは餌を食べると言われていますが、個体差もありますしわざわざ低い温度で管理する理由は無いので適正温度である25~30℃で管理することが望ましいです。
普段適切に管理しているように見えても、夜の温度低下を見落としがちなケースが多いので夜のケージ内温度はしっかりチェックしておきましょう。
余談ですが、お迎えしたばかりの個体が中々餌を食べないというケースがあります。
爬虫類ショップやブリーダーは高温により活性を上げて管理していることがよくあるので、28~32℃くらいの高温で管理するなどお店の管理温度に合わせると良いでしょう。
ストレス
お迎え直後の個体によく見られる拒食原因です。
急激な環境変化や、ハンドリングのしすぎによるストレスで拒食が引き起こされます。
いくらレオパという爬虫類界随一の図太さを誇る生き物でも、初っ端から構いすぎることは禁物です。
特にお迎え直後の個体などはストレスを溜めやすいor既に溜まっている状態ですので長時間のハンドリングや、ケージ内を覗き込むことは控えましょう。
ストレスが原因の場合の対策方法はシンプルに放って置くことです。
環境と人に慣れさえすればさほどストレスを溜めることは無くなるはずなので、ゆっくり時間を掛けて慣らしていきましょう。
餌に飽きた
時々ですが、餌に飽きるパターンがあります。
例えば今までコオロギを食べていたのに、急にミルワームしか食べなくなったりするケースですね。
普段食べている餌に興味を示さなくなったら他の餌を使ってみると拒食が治まるかもしれません。
特にハニーワームは拒食対策として鉄板の餌とされています。
嗜好性が高すぎてハニーワームしか食べなくなるというデメリットも抱えているので、食べるからといって与えすぎには注意しましょう。
一度他の餌に餌付かせたら、しばらく時間を置いておけば元の餌を食べるようになるでしょう。
餌にトラウマがある
活き餌をケージ内に放ったとき、レオパが餌虫に噛まれてしまい餌虫に恐怖心を抱いてしまうケースがあります。
外傷も勿論ですが、口内を怪我した場合はマウスロッドとなってしまい、物理的に餌を食べられなくなってしまう可能性もあります。
対策として、活き餌は頭を潰してピンセットで与えることでこれらは回避できるかと思います。
もしレオパの口内から膿のようなものを確認できたり、不自然な付着物を発見した場合は速やかに爬虫類を診察してくれる動物病院につれていきましょう。
脱皮前後である
個体差がかなり大きいですが、脱皮の前後で拒食をする個体がいます。
レオパは自らの脱皮した皮を食べてしまうので、この場合はあまり気にする必要はないかと思います。数日から一週間ほど時間を空けてから給餌を行うとすんなり食べてくれることが多いです。
季節的なもの
とある特定の期間、季節に拒食をする個体がいます。(冬場が多い印象)
私の飼育しているレオパの1匹も毎年2月の終わりから3月の頭まで拒食をします。
飼育温度などは一切変わっていないので、本能的な拒食なのかもしれません。
これが原因だった場合は基本的に放置するしか無いので、体重が急に落ちない限りは水を切らさずにしておくのが良いかと思います。
太り過ぎ
レオパはある程度自分が太り過ぎと感じると拒食を起こすことがあるようです。
顎の肉や脇ぷにをチェックして、太り過ぎと感じれば給餌間隔を広げたり、給餌量を抑えてダイエットをさせましょう。
なんとなく
一番困るパターンです。
根本的な理由が無いので、レオパ自身が食べてくれるまで辛抱強く待つ必要があります。
体重が徐々に減っていき、尻尾が細くなってきたら流動食の導入を考えるべきでしょう。
さいごに
いよいよ餌を食べてくれない場合は強制給餌を考えなければいけません。
しかしながら強制給餌はレオパにかなりのストレスを与えるので、知識がない方は獣医の指導の元で強制給餌を行うのが良いでしょう。
強制給餌をせずとも、流動食で応急処置は十分できますのでまずは様子を見てみることと、とりあえずでも動物病院につれていくのが肝心です。
レオパは非常に丈夫で、絶食に強い生き物なので急激に体重が落ちない限りは水を切らさなければ数ヶ月は平気です。(急激に体重が落ちた場合は直ちに病院へ)
レオパは非常に頑強で餌切れに強い爬虫類
あれこれと心配性になりすぎず、適切な温度管理を!
拒食は長いもので半年も掛かったりと根気比べな面が強いです。
初めて拒食を経験した飼育者の方は不安で仕方ないかと思いますが、焦らず状況を見極めていきましょう。
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