こんにちは、ミソです。
今回はヒョウモントカゲモドキの餌の一種である『ミルワーム』について考察していきます。
何かと賛否両論分かれる餌ではありますが、果たしてどうなのか。
自らの経験を踏まえてまとめてみます。
手っ取り早くメリットとデメリットを挙げていってみましょう。
生態などにつきましては今回は省略させていただきます。
ミルワームのメリット
管理が簡単である
ミルワームは、活餌としては兎にも角にも管理が簡単です。
鳴かないですし、基本的に放置でキープできてしまいます。
床材のふすまが手に入りにくければパン粉で代用できますし、餌も日々の料理で出た野菜くずで大丈夫です。
よく殖える
ある意味ミルワーム最大の特徴といいますか、放置しているだけで勝手に繁殖してドンドン増えます。
成虫と幼虫を一緒にしてても増えはしますが、成虫と幼虫を分けて飼育すればより繁殖の効率がよくなります。
サナギも分けてしまえば更に効率ドンッって感じですね。
自家繁殖が可能になればエサ代がガッツリ節約できますし、ミルワームは様々な爬虫類に与えやすい餌ですのでなにかと潰しが効きます。
個体の立ち上げに適している
これにはデメリットの点も含まれているのですが、ミルワームは脂質とタンパク質に優れている為、弱った個体や拒食明けの個体の立ち上げに適した餌となります。
芋虫風の動きでレオパにとって嗜好性の高い餌ですので、食いつきも非常に良いです。
ミルワームのデメリット
栄養価があまりよろしくない
ミルワームの宿命といいますか、よく言われるデメリットですね。
一般的にレオパに求められる昆虫餌の栄養バランスは、リン:カルシウムの比率が1:1.5~2であることが好ましいとされています。
ミルワームはこのバランスが悪く、リン:カルシウム=14:1となっています。
一見凄く悪そうな気もしますが、餌の代表格であるコオロギも7:1程度ということを考えると、そもそも昆虫というものは栄養バランスはさほど良いとは言えないようです。
とはいえ、その栄養バランスの悪い昆虫エサの中でもとりわけこの比率が悪いので、餌として与える際はガットローディングやダスティングをしっかり行って給餌したいところです。
与えすぎると肥満になりやすい
これはメリットの方とも重なる部分なのですが、ミルワームは脂質やタンパク質が多く含まれています。
これによりコオロギよりもやや太りやすいというのがデメリットとして挙げられます。
与える際は数に気をつけなければいけません。
消化があまりよくない
ミルワームの外皮はキチン質が多く含まれており、これが消化性の悪さの原因と言われています。
消化不良はレオパの調子を崩す原因となりますので、餌を与える際は温度をやや高めにしてあげると消化の助けになると思います。
実際にミルワームを主食としている海外のブリーダーはやや高温度でレオパを管理しているようです。
筆者がミルワームを使ってみて思ったこと
一時期ミルワームを使って飼育をしていた私なりの感想を言っていきます。
ミルワームを使った飼育の経験を踏まえて、ミルワームを主食として用いることは可能なのでしょうか。
さっくり結論から言うと、『ミルワームでも十分飼育は可能である』というが私の抱いた感想です。
調べてみると、そもそも昆虫自体の栄養価はあまり良くはありませんでした。
だからこそダスティングやガットローディングを用いて栄養価を高める必要があるわけです。
ダスティングとガットローディングをきっちりすればミルワームでも十分餌に足りうる栄養価を確保できるかと思います。
そもそもレオパはカルシウム不足を感じると、自分からカルシウムを摂取しにいくので小皿にカルシウムを盛っておけば保険になると思います。
とはいえ、脂質やカロリーの問題は確かに大きな問題と言えるでしょう。
よってレオパの見た目や体重をこまめにチェックして与える匹数をコントロール必要があると思います。
若干手間かとは思いますが、逆に私はこういった手間が『飼育してるなぁ』という実感を感じれるので案外楽しいです。
ミルワームを使った飼育をすることで、より餌の栄養価を考えるようになりました。
ただただ買ってきたコオロギを与えるのではなく、自分で考えて管理した餌を与えることで爬虫類飼育者として意識が高くなった気がします(笑)。
固定概念にとらわれず色々とチャレンジしてみると自分の中でノウハウが蓄積されていき、それが自分の今後の爬虫類飼育の大きな糧となると思います。
ぜひミルワームを使ってみてはいかがでしょう?
では、今回はここまで。
ミルワームについてはまだまだ考察してみたいことがあるので、今後また記事を書くかもしれません。
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