こんにちは、ミソです。
今回は餌考察の第2弾ということで、大人気の『レオパゲル』について考察していこうかと思います。今でこそ比較的安定して入手できる商品ですが、最初に登場したときは売れに売れて生産が追いつかない状態になるほどでした!
そのとき私は運よく入手できましたが、再び買いに行った時には既に入荷未定状態・・・。そしてつい最近再び入手できましたのでレビューを交えながらやっていこうかと思います。
同系統の人工餌の記事も書いていますので、よろしかったら下記から御参照下さい。
レオパゲルとは?

レオパゲルってどんな人工餌なの?

栄養価とか大丈夫?
レビューの前にレオパゲルの概要について軽く述べていきましょう。
レオパゲルの商品説明
レオパゲルとはキョーリンさんが開発した爬虫類向けの人工飼料です。
レオパゲルと名付けられておりレオパ専用餌のように見えますが、レオパに限らず昆虫を食べるヤモリやトカゲに与えることができる画期的な餌となっています。
商品の袋を開けてみると紫色のパックに入っており、お好みの量をピンセットなどでちぎってから給餌します。
ゲル自体に昆虫感などは一切感じられず、冷蔵庫などにあっても特に気になることはありません。パッケージにも昆虫などのイラストは省略されており、昆虫が苦手な人にも受け入れられやすいデザインになっています。
中身についてですが、実際にちぎってみると意外とゲル自体に粘り気があり、綺麗にちぎるには若干のコツがいります。レオパゲル自体の臭いは特に気になりませんでした。(若干臭いはありますが、グラブパイに比べると本当に気にならないレベルです)
パッケージを見てみるとレオパゲルのみの給餌で繁殖まで成功させているとのこと。繁殖までの実績を作ることで栄養価や安全性をPRしています。

レオパゲルだけで終生飼育できちゃうってことか…。
レオパゲルだけの給餌ということなので、カルシウムなどのダスティングも必要なさそうです。
昆虫餌にはダスティングが必要不可欠ですので、栄養価に優れる人工餌はこういったところが嬉しいポイントです。
管理人飼育個体の反応
私の飼育しているレオパ達3匹(1号~3号)に実際に給餌して食べるかどうか試してみました。
飼育個体1号については以前入手したときに食べることを確認しております。
飼育個体1号
以前入手したときに食べることは分かっていたので、あっさり食べてくれました。
ただ決して大好きな餌というわけではないようで、冷凍コオロギほどのがっつき感はありませんでした。
食べる量もコオロギに比べると少なめです。
2018/1/24追記
最近はあげようとすると露骨に嫌な顔をして食べてくれなくなりました。
給餌間隔を相当空けてみて空腹状態だと食べるかどうか今度試してみます。
2018/2/13追記
さっくり1週間ほど餌を抜いてみたら食べてくれました。
あまり好きな餌ではないようで、給餌間隔を調整すれば仕方なしに食べてくれるようです。
それでもしぶしぶ感はあるので、基本はコオロギがメインとなり、レオパゲルは非常用になりそうです。
飼育個体2号
意外や意外にも食べてくれました。
実は2号はお迎えするときにショップさんにお願いしてレオパゲルを試してもらってたんですよね。
そのときはそっぽを向いて食べてくれなかったんですが、今回はモリモリ食べてくれました。
複数回にわたって食べることを確認してますので、これからも安定的に食べてくれると思います。
2018/1/24追記
2号に関しては相変わらずモリモリ食べてくれます。
排泄物は相変わらず緩めです。
2018/2/13追記
2号はがっつき具合が凄いです。
レオパゲル大好き!って感じですね。
コオロギより好きそうなので、2号に関しては完全にレオパゲルに切り替えてもよさそうです。
2018/10/2追記
レオパゲルをメインに給餌していたところ急激な体重増加を確認。
脇ぷにについてもはちきれんばかりにできてしまったので量をかなり減らして給餌中。
飼育個体3号
3号は飼育個体の中で唯一レオパゲルを食べてくれませんでした。
一度食べるそぶりを見せたのですが、その後何度もチャレンジしても興味を示さず。
もともと冷凍コオロギに餌付けるのも苦労した個体なので、ある程度はこうなるんじゃないかと思っていました。
2018/1/24追記
3号はレオパゲルに全く興味を示しません。
既にアダルトサイズですので、今からレオパゲルに餌付けさせるのは難しいかもしれません。
2018/2/13追記
コオロギにちょっぴり纏わせてなんとか食べてみてはくれました。
ただ、ちょっと手間なので3号の餌付かせはちょっと放置気味。
個人的に感じたレオパゲルの良い所と微妙なところ
結果的に3匹中2匹が食べるという結果になりました。
幼い頃から人工餌に慣れさせていたわけではないので、まずまずの結果と言えるでしょう。
ということでレオパゲルをそれなりに使った結果で思うことを挙げていきます。
レオパゲルの良い所
給餌が楽
冷凍エサなどの解凍作業も必要なく、ダスティングも要らないので非常に給餌が楽です。
エサ自体に粘りがありますのでピンセットでしっかり掴むことができますし、レオパが食いついた際もしっかり食べさせることができます。
レオパブレンドフードなどは結構ボロボロ崩れてしまうので給餌のし易さはとても良いポイントと感じました。
栄養価が高い
人間によって栄養価が考えられて開発されていますので、レオパにとって必要な栄養素が全て詰まっているのが有り難いですね。活エサの場合はキープの段階でガットローディングなどを考えなければいけないので、こういったことから開放されるのは大きなメリットと言えるでしょう。
あまりに栄養価が高いのか、いつもの調子で2~3日に1回の給餌をしていたらあっという間に脇ぷにが発生したので頻度と量は要調整と思われます。
フンが臭いにくい
これ実はレオパゲルのパッケージ裏面にも書いてあることなんですが、フンの臭いが抑えられている効果は確かに感じました。
我が家のレオパが冷凍コオロギを食べていたとき、排泄をしたときケージの中が結構臭っていたんです。ところがレオパゲルを食べた後のフンの臭いを嗅いで見ると、全然臭わない。
鼻に近づけて嗅いでみてやっとほのかに香るくらい、でもフンっぽくない。
あと形がやたら綺麗。水分量が多めなのかツルンとした形をしています。(個体によってはやや緩いフンになるようです)
これに関しては驚きの効果でした。
レオパゲルの微妙なところ

レオパゲルにも欠点がある…?
冷蔵庫から出した後の温度の確認が分かりにくい。
基本的にレオパゲルは冷蔵庫保管ですが、給餌をするために冷蔵庫から取り出して常温に戻すときの温度が分かりにくく感じました。
ゲルを触ってみてもいまいち常温なのか冷えてるのか分かりにくかったのが微妙なところですね。
湯煎して温めてもいいんでしょうかね?
温めるのと冷やすのを何度も繰り返すのは品質的に耐えうるのか気になるところです。
2018/2/13追記
冷蔵庫から直接取り出して直ぐに給餌しても問題はないようです。
湯煎するとかなりゲルが緩めになるので、個体によっては食べてくれたり、むしろ嫌がったりするかもしれません。劣化を早める原因にもなりますのでゲルを温める行為は控えたほうが無難でしょう。
粘り気が強いゆえに若干注意が必要
レオパゲルは粘り気が強い為、砂などの床材を使用していると床材が付着する可能性があります。
実は自分も経験しており、一回うちのレオパがゲルをこぼしてしまい、床材が付着したものを食べてしまいました。少量だったためフンと一緒に排泄されたようですが、砂やソイルが多量に付着した場合は誤飲に注意しましょう。
好きじゃない個体は満腹まで食べない傾向がある
これはうちの検証個体1号がそうなのですが、レオパゲルがあまり好きではない個体はあくまでしぶしぶ食べてくれるということです。よって満腹まで食べてくれず、食べてはいるのに体重が少しずつ減っているという現象が起こりました。
うちの1号はコオロギに切り替えた結果、食欲が戻ったこともありレオパゲルの給餌は一応ストップ中です。自分の飼育している個体がレオパゲルをばくばく食べるか、しぶしぶ食べるかの見極めは必須ですね。
栄養価が高いので頻度と量は注意
メリットのところで記述しましたがレオパゲルは栄養価が非常に高いため、給餌するタイミングや量を見極める必要があると感じました。
腹8分目を見極めないとあっという間に肥満になりそうなのでここらへんは経験で見極めていきましょう。
グラブパイとの比較

グラブパイも有名だけどどっちが優秀なの?

それぞれを比較して違いを知ろう
レオパゲルの対抗馬となるグラブパイとの比較をしてみます。爬虫類用人工餌としては非常に著名な2商品となりますが、それぞれの特徴はどのような感じなのでしょうか。
給餌のし易さはレオパゲルが圧倒
給餌のし易さはレオパゲルが圧倒的に楽と言えるでしょう。グラブパイは『粉からゲル状の餌を作る』という商品の性質上、どうしても手間がかかります。

グラブパイはニオイも結構強烈!
レオパゲルの『冷蔵庫から取り出して即給餌可能』というメリットは他の人工餌の追随を許さない部分かもしれません。
保存期間はケースバイケース
レオパゲルもグラブパイも一度開封してしまったら保存期間は長くありません。(冷蔵の場合)
レオパゲルは1ヶ月、グラブパイは2週間程度が限界です。
ですがグラブパイの2週間というのはあくまで冷蔵保管の目安で、粉の状態で冷凍保存ならば6ヶ月保つと言われています。レオパゲルは1ヶ月で使い切れる程度の量で作られているのに対し、グラブパイは恐らくそれ以上の量がありますので、保存期間の軍配は飼育環境によるものが大きいと感じます。
1~2匹程度のレオパのみを飼育しているならばレオパゲル、多数のレオパを飼育していたり、その他に爬虫類を飼育しているのならばグラブパイといった感じで棲み分けができるかと思います。
コスパは意外にもグラブパイが優秀
レオパゲルは60gで700円、グラブパイは85gで2000円程度と一見するとレオパゲルのほうがコストパフォーマンスに優れているように思えます。
ですが、グラブパイは水と粉を混ぜ合わせて作る人工餌ですので、実際のところグラムあたりの単価はグラブパイの方が安かったりします。
一番大きいサイズのグラブパイを買えば単価もまたグッと下がりますので、グラブパイを積極的に食べる個体ならばレオパゲルよりも長期的な目線で安上がりになります。
まとめ
基本的には超優秀な餌!
私の個人的意見では『食べさえくれれば』という前提がつきますが、レオパゲルは大変優秀な餌だと思います。
ただ、虫が苦手な初心者の方がレオパゲルをあてにしてレオパ飼育を始めると後々苦労するかもしれないのが注意すべきところですね。
『人工餌オンリーでの飼育がどうしてもしたい!』という方はショップなどでレオパゲルを食べる個体かどうかしっかり確認しておきましょう。
普段虫の餌を使っている方も、ストック切れの保険として導入するのもいいかもしれません。
レオパゲルを食べる個体を見極めるには?(10/2追記)
最近は人工餌もメジャーになってきましたので、ショップやブリーダーも事前に人工餌を食べる個体かそうでないかを明記してくれるようになってきました。事前に食べるかどうかわかっていれば、お迎え後にレオパゲルを食べてくれなくてパニックになることも少なくなりますね。
もし気になった個体がいて、そういった明記がなければショップやブリーダーの人に遠慮なく聞いてみましょう。
特にイベントなどでは明記はしてなくても、人工餌を食べることを確認している場合がありますのでしっかり聞いてみると良いかと思います。
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