こんにちは、ミソです。
今回はヒョウモントカゲモドキについて書かれた書籍の紹介を感想も含めてしたいと思います。
その名も『ヒョウモントカゲモドキ 完全飼育』。
著者は横浜にあるショップ『エンドレスゾーン』の店主である海老沼剛さんです。
ヒョウモントカゲモドキについての書籍は既にかなりの冊数が出版されております。
今回こちらの書籍を買った理由は2017年の10月16日の刊行であること、つまりは現状における最新の情報についてまとめられた書籍だと思ったからです。
完全飼育ということなのでこれ1冊でヒョウモントカゲモドキのすべてが分かるのか!?
さっそく見ていきましょう。
感想:分厚い!そして…
書店で手に取ったら驚きました。
とにかく分厚い、なんと脅威の223ページ。
そのほとんどがモルフの紹介に割かれておりました。
とりあえず全て読んでみましたが、完全なる初心者がこの本を手に取ったとしてもすべてを理解するのは難しいと感じました。
なにしろ初心者にはモルフなんてちんぷんかんぷんだし、知りたいのはもっと基礎的な情報だと思います。
肝心の飼育方法については約30ページほどにまとめられており、書いてある内容も割りとあっさりとしています。
正直、『完全飼育』と銘打っているのであればもうすこし深い情報が欲しかったです…。
初心者に向けた基礎の基礎を深く記述し、飼育者としての心構えを説くくらいの内容を期待している方にはちょっとオススメはしにくい一冊となっております。
見方を変えると実に面白い一冊
『完全飼育』という言葉で捉えるとやや難しい見方をしなければいけませんでしたが、少し見方を変えると非常に面白い一冊となるのではないでしょうか。
この書籍の大半を占める『モルフカタログ』。
鮮明な写真と丁寧な説明は読んでいて興味深いものばかりです。
ぶっちゃけてしまうとモルフカタログとして売り出したほうが良かったのでは…?
インターネットでも中々まとめられていないレアなモルフや、モルフ誕生の歴史も丁寧にまとめられていますし、コンボモルフの組み合わせもしっかりと記述されています。
話題の「レモンフロスト」についても載っていますし、モルフに関しての情報量の多さは他の書籍とは一線を画しているかと。
写真もとてもきれいに撮影されており、個人的には「タンジェリンアルビノ」の個体が気に入っています。(笑)
編集・撮影を担当した川添宣広さんは図鑑を多く手がけている方なのでこのあたりはさすがですね。
この書籍をオススメする層として
1.既にヒョウモントカゲモドキを飼育している方
2.将来的にブリーダーを目指したい方
ヒョウモントカゲモドキの沼にハマりかけ、もしくはどっぷりハマっている方にはウケが良さそうです。
まとめ
基本的にこの本は中級者向けの本かな~と感じました。
ただ、モルフカタログとしては本当に優秀だと思います。
初心者の方に見せて、「どんなモルフが好き?」という使い方が面白そうですね!(沼に落とす準備として)
書籍の中でも触れられておりましたが、ヒョウモントカゲモドキの「遺伝」についてはそれだけで本が一冊出来るレベルの複雑さということなので、いつか遺伝について本格的にまとめられた本が見てみたいですね。
私個人もまだまだヒョウモントカゲモドキについて知識が足りない部分が多いですし、実際この本を読んでみて世界の広さを再認識した気分です。
ちょっと短いですが今回はここまで。
また別の書籍を手に入れたら紹介してみようかと思います。
ではではー。
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