こんにちは、ミソです。
今回はヒョウモントカゲモドキ(以下便宜上レオパと表記)の温浴にフォーカスを当てていきます。
ヒョウモントカゲモドキ飼育する上で温浴という言葉はなにかと聞く機会が多いとは思いますが、実際のところどういったものなのか特に初心者の方などは分からないことだらけかと思います。
今回の記事では温浴の効果や、やり方について解説していきます。温浴について知っておくと何かと便利ですので、今回の記事で温浴についてなんとなくでも理解してもらえれば幸いです。
温浴とは?
レオパにとっての温浴とは?
端的に「温浴とは何か?」と表現すると、レオパにとってのお風呂のようなものです。
お風呂とは言いますが、人間のようにリラックスをさせるために行うのではなく、どちらかと言うと「治療」に近いものです。
基本的には何かしらのトラブルの対応として温浴が行われるので、レオパに対する一種の簡易的な医療法と思っていただければ大丈夫かと思います。
温浴は積極的にすべき?
温浴を積極的に行う必要性はありません。
先程も述べましたが温浴は基本的に何かしらのトラブルが発生した際に行われる行為です。
普段レオパを飼育していて何もトラブルが無ければ温浴を行う必要性はありませんし、少なからず温浴はレオパにストレスを掛けるものです。
温浴はいつ行う?
ありがちなトラブルを以下にまとめてみました
ありがちなトラブル脱皮不全
便秘
拒食症
脱皮不全
脱皮不全となり放置された古い皮を温浴によって柔らかくさせます。
これによりある程度容易に皮を剥がすことができるので、脱皮不全となった場合は温浴させることが鉄板の対策方法になります。
コツとしてはゆっくり剥がすことを心がけましょう。勢いよくやってしまうとヒョウモントカゲモドキが嫌がってしまい生体を傷つける原因にもなります。
脱皮不全の原因やその他の対策は別で記事を書いていますので、よろしければどうぞ。
便秘
温浴をさせ、レオパの体温を高めることで活性を上げます。
体温が上がり活性が上がれば、低体温が原因による消化不良の改善に繋がります。
また水分を摂取させることで排泄促進の効果もあります。
便秘に関しては、温浴以外にも爬虫類専用の整腸剤であるレプラーゼで便秘の予防を行うことができます。
拒食症
拒食の対策として温浴が用いられることがあります。
体温を上げることで活性が上がり、拒食の改善を促す効果があるとされています。
先程述べた便秘が拒食の原因であることも多いので、便秘が改善されることで結果的に拒食が治ることにつながったりすることもあります。
こちらもより詳しく突っ込んだ記事を書いていますので、よろしかったらどうぞ。
温浴させる方法
温浴に必要なもの
温浴の方法は簡単です。
そこそこの深さのある入れ物(タライやタッパーでOK)と30~35℃(上限38℃程度)のお湯と温度計を用意するだけです。(お湯は熱すぎても冷たすぎてもいけません)
用意した入れ物にレオパが溺れない程度にお湯を張り、やさしく入浴させてください。
温浴で最も気をつけなければいけないのはお湯の温度管理になりますので、最低限温度計は用意しておきましょう。
また冷めてきたらまた温かいお湯を入れて温度が下がりすぎないようにしましょう。
温浴させる時間
温浴させる時間は10~15分ほどが目安となります。
良かれと思って長く温浴させすぎるとレオパの体温が上がりすぎてオーバーヒートを起こしてしまうので、ほどほどにしてあげましょう。
個体によっては温浴を非常に嫌がる性格の子もいます。無理やり温浴させるのは生体にとってもストレスとなりますので、そういった場合は短めに切り上げることも大事です。
温浴させる方法
用意した容器に、レオパの顔に到達しない程度にお湯を張ります。
レオパが踏ん張っている状態で水面から顔と背中が出ていれば大丈夫です。
あとは上記の時間レオパを温浴させます。
当然ながら、放置していると段々と水温が下がっていきます。
温度計を見ながらお湯の注水や、排水を行って温度をキープさせましょう。
注水しすぎてヒョウモントカゲモドキが溺れてしまわないように注意しましょう。
温浴が終わったら
温浴が終わったら速やかに生体を取り出し、タオルなどで水を拭き取ってあげましょう。
レオパの皮膚は水を弾きますが、健康状態が悪い個体(脱水症状のある個体など)は水を上手く弾けません。
水を拭き取ったらケージに戻し、落ち着くまでそっとしておいてあげましょう。
温浴をした日が同時に給餌日であれば、給餌などを行っても構いません。
もし食べないようであればまた日を改めて給餌をしてください。
まとめ
ヒョウモントカゲモドキの温浴についてまとめました。
基本的に温浴は体温を上げることと、水分補給を主目的として行います。
水分補給はともかく、体温を上げることはケージ内の空気温度を上げるだけでも良いので、温浴を行う前にケージ内の温度を上げて様子を見ることも重要です。
もちろんですが、何もトラブルがなければ無理に温浴を行う必要はありません。
まずはヒョウモントカゲモドキの飼育環境を整えてトラブルの予防を意識しましょう。
以上、ヒョウモントカゲモドキの温浴についてでした。
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