こんにちは、ミソです。
爬虫類にとって、尻尾は攻撃のためだったり切り捨てて逃げるためだったりと様々な役割を持っていることで知られています。
ヒョウモントカゲモドキ(以下便宜上レオパと表記)においても、その大きな尻尾は栄養を蓄えるためだったり、危険を感じたら自切して逃げることができるようにと大切な役割を持っています。
そんなレオパですが、飼育をしていてユラユラと尻尾を揺らしていたり、震わせていたりしている行動を見たことはありませんでしょうか。一見すると不思議な行動に思えますが、行動にはしっかりと理由と原因があるとされています。
今回はレオパが尻尾を揺らしたり、震わせる行動の理由と原因についてまとめてみました。
レオパが尻尾を揺らす理由とは?

「尻尾をユラユラと動かす」ってどういう意味なの…?
尻尾を揺らす行動を見たことがない人にとってはイメージが湧きにくいかと思いましたので、Youtubeから動画を引っ張ってきました。
尻尾を左右に大きくユラユラと揺らす行動が見て取れるかと思います。ゆっくりですがダイナミックに動かすことが多いので、この行動をしたときはすぐに分かるかと思います。
それではこの行動の意味について述べていきます。
警戒や威嚇のために尻尾を揺らす
尻尾をユラユラと揺らす行動はレオパにとって攻撃的な意味を持ちます。具体的に言えば警戒や威嚇のためです。
捕食のスイッチが入って餌にロックオンしたときや、見慣れないものを見かけたとき、不審な物音を聞いたときなどに尻尾を揺らして攻撃的なモードに入ります。
その他にはレオパ同士が喧嘩をするときなどにも尻尾を揺らして相手を威嚇するときがあるようです。
尻尾を揺らす行動を見つけたときの対策など
お迎え直後だったり、ベビーからヤング期の若い個体などはまだまだ神経質なところが残っているため、なるべく静かにそっとしてあげるのが大切です。
時折ケージに反射した自分の姿や、隣接したケージにいる個体などに威嚇することもあるので環境に問題がある場合はお互いを認識しないようにするなど対策をしてあげましょう。
威嚇をしている個体は気が立っている場合が多いので、ハンドリングなどは行わないのが無難です。
レオパが尻尾の先を震わせる理由とは?

尻尾を揺らす行動は分かったけど、尻尾の先を震わすってどういうこと?
こちらもYoutubeから参考動画を引っ張ってきましたので、よろしければ御覧ください。
尻尾の先端を素早く震えるように振っているのがわかるかと思います。
ユラユラと揺らすのと比べて、明らかに違う形の表現であることが見て取れるのではないでしょうか。
感情が高ぶって興奮状態にあることを示す
尻尾をゆらゆらと揺らすのは攻撃的な意味合いが強かったのに比べ、尻尾の先を震わす行動はレオパが興奮状態にあるとされています。特に交尾をする際などによく見られます。
威嚇や警戒などで尻尾を震わすこともあるようですが、筆者自身はその姿を見たことがないので非常にレアケースではないかと思われます。
尻尾を震わしている姿を見つけたときの対策など
発情期でオスメスがいないと起きづらい現象なので、基本的にすることなどはありません。
ただし、レオパは交尾をする際にオスがメスを噛んで固定することで行為を行います。尻尾を震わせて興奮状態になっているオス個体に手を差し出しすると噛まれる危険性があるので避けましょう。
まとめ
- 尻尾を揺らす行動は威嚇が主な意味
- 基本的にはそっとしておくのが良い
- 尻尾を震わせたりする行動は求愛や威嚇といった興奮状態のときに見られる
- 興奮状態のレオパと触れ合うのは危険なので控えるのが無難
犬や猫において尻尾は感情表現を表すものとして重要な役割を持っており、尻尾の動きによって様々な感情を読み取ることができるとされています。
爬虫類においても種によるところはありますが、レオパのように感情を尻尾で表現することがあります。レオパは爬虫類の中でも特に温厚で図太い性格をしているヤモリなので、尻尾を揺らす威嚇行動を見たら驚く方もいらっしゃるかもしれません。
実際のところ尻尾を揺らす威嚇行為にはハッキリとした原因が無いパターンもあり、虚空を見つめながら威嚇をするときもあるのでそういったときは落ち着くまでそっとしておいてあげると良いでしょう。
レオパを飼育していると本やインターネットで聞いた情報に載っていない行動をするときがよくあります。大抵の場合は気にしなくても良いパターンが多いのですが、ずっと落ち着かなかったり、威嚇行動を止めない場合は飼育環境を見直してみましょう。
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